パート先でお昼休みにテレビで芸能人がこれぞという一品を出して競いあう番組であるお店の最中が紹介されていてすごく美味しそうだったという話を聞いた。
どうやら北区にあるお店で最中は最中でも、皮を揚げてある最中らしい。
なぬ!
場所を確認してみると駒込駅から徒歩1分の中里さんというお店らしい。
地図を見た私は以前駒込駅のすぐ近くにある整体院に通っていたので何となく場所が分かった。
次の日巣鴨に用事があったので、駒込までは一駅だし足を延ばしてお店をのぞいてみることに。
すると、小さいお店の中にはせいぜい2人くらいしか入れなさそうで、外に2人ほど並んでいる人がいた。
後ろからのぞいてみると、揚げ最中はすでに売り切れ。
このときお昼過ぎだったし、まあそれはそうか、また次こようとあきらめた。
そして次の週に再度巣鴨に用事のあった私はその前に寄ろうとお店の開く10時ちょっと前に着くよう家を出て実際その時間に店前に着いた。
するともう10人以上並んでいる!
うう~、開店前でもこんな並んでんのか、これ買えるかな~と思いながらも列に並ぶ。
私の前には作業服を着て、ヘルメットを持ったお兄さんが並んでいて、その方の同僚と思わしき方がどこからともなく近づいてきて、
どう?買えそう?と聞いていた。
全然分かんないっすね!と答えるお兄さん。
そう、この時点で買えるのか買えないのかどのくらいの数量が用意されているのか一人何個までという制限があるのか、全く分からなかったのだ。
何個買うの?と再度同僚の方が聞くと、
20個す、○○にも○○さんとこにも配りたいし、あと食べたいでしょ?と同僚の方本人を指して笑いながら答える。
20個!!
え~前の人で売り切れちゃったらどうしよう~泣くに泣けない。
私は、自分、主人、パート先の2人の計4個希望だったので、お兄さんで売り切れちゃったら、せめて私と主人の分2個譲ってくんないかな、だめだったら私の分1個だけでも…とやきもきしながら列が進むのを待った。
そしてようやく自分の番が回って来る。
無事、4個購入することができた。
やったねー、と巣鴨で用事を済ませて家路につく。
帰ってきて、テーブルの上に色々モノがあったので椅子の上に最中を置いておいた。
その日、主人が在宅ワークの日で家にいたので、お昼ご飯の後に、最中をいただくことに。
食後、主人が
じゃ、食べるか
と何の気遣いもなく椅子からテーブルに最中が入った袋をパーンと置いた。
!!!
それを見た私は肝が冷やっとした。
馬鹿か!
最中だそ!
今までの人生で一度も最中食べたことないんか!?
と思わず声を荒げる。
普通、最中の皮は割れやすいから気をつけて扱う。
しかもそんじょそこらの最中じゃない、20分も待って手に入れてきた今大人気(たぶん)の最中だ。
それなのに、気遣いゼロ!びっくりだ。
主人はアホみたいに笑っていた。
私が怒ると主人はおかしくて仕方ない、声も出ない、という風に笑う。
そうするとこっちも怒る気がなくなる。作戦か?
幸いこの揚げ最中は皮が厚いので割れることもなく猿田彦のカフェインレスコーヒーを淹れておいしくいただいた。
ただ大丈夫だったけどやっぱり最中は丁寧に扱った方がいいとは思う。
この猿田彦の珈琲は和菓子に合うように作られている。
しかも私は最近すっごい良いモノをいただいた。
じゃじゃーん。
このカップは久谷吉臣窯のものなんだけど飲み物の味をまろやかにするらしい。
見た目はちょっとあれなんか雅すぎるかなというか、好みとはちょっと違うんだけどこのカップで飲むと確かに味がまろやかになってすごく美味しくなる。
そのときの気分によってイッタラのマグカップとか村上JAMのマグカップかこのカップか使い分けて飲んでいる。
豊か。
(イッタラのカップ。10年以上活躍)
そして中里の揚げ最中、美味しかった。
ごま油で皮を揚げてあり香ばしく、塩気と甘さのバランスがちょうど良い。
人気なのも分かるな。また食べたくなるな~。
でももう一回並ぶのもな~とためらう。
ちなみに1個186円。
主人が値段を聞いてきたのでそれを伝えると、
結構取るな~、この大きさで。
と驚いていた。
あのさ、こんなの丸の内で買ったら200円以上するよ、北区だから180円で食べれるんだよ、と私はたしなめる。(あとで知ったけど大丸東京店でも販売しているみたいだから場所は関係ないかも)
北区馬鹿にしてんの?
と主人が人の言ったことの揚げ足をとってくるのでだんだんイライラしてくる。
違います、馬鹿にしてません。
北区は適正価格で提供してくれる庶民的な街なんです、それ以上でもそれ以下でもないです、はい話終わり!
何だ、この会話と馬鹿らしくなって話を切り上げた。
パート先にも持って行き喜んで食べてもらえた。良かった。
常温で3日ほど日持ちするらしい。
お近くに寄られた方は是非是非ご賞味ください、美味しいですよ。
(早くいかないと売り切れてしまいそうなので行く際にはご注意を)