今日もまた、呼吸法の話を書こうと思う。
前回の話
最初に呼吸法を教わったときに、えっ?と驚きを持った。
天の気と地の気と繋がる、との言葉を耳にしたからだ。
これは言われてみれば自然の摂理とともに生きる私たち人間(ならずとも地球上に生きるすべての生物も当てはまるかもしれない)ならばしごく当たり前のことだ。
だけど、私はこの当たり前のことが頭の中からすっぽ抜けていたのだ。
ヨガを習っていた時も、宇宙からは無限のエネルギーが降り注がれているという話を聞いていて、自分の意識を宇宙と融合させるようなワークをしていた。
また昨今は潜在意識というものがスポットライトを浴び、その潜在意識は宇宙と繋がっている、と認識している人も多いんじゃないか?と思う。
ただ宇宙とばっかり繋がろうとすると、どうしても気があがってしまうんじゃないか?
そんな気がしてならない。
ああなりたい、こうなりたい、あれが欲しい、そういう空想や妄想の理想ばかりで現実ではない世界にばっかり繋がってしまう状態。
ちゃんと地に足をつけて今どういう状態にいるのかということをしっかり確認したり、今自分がやるべきこときちんとやる、という着実性が持てなくなってしまう、というか。
本来、ヨガでも瞑想でも天だけじゃなく、この地球上で生きている限り自身が踏みしめている地とも繋がらないといけないんじゃないか?
それが本当じゃないのか?
私は、そのごく当たり前のことに長年意識がいっていなかったことに自分で驚いた。
呼吸法を始めてからようやく私は地のことを意識し始め、そのことが気を上がりにくくさせているんじゃないか、と実感している。
少しの違いだけのように思えるけど、これは本当に大きな違いだ。
そして、私たちは空中から酸素だけじゃなくプラーナと呼ばれる生命エネルギーを吸い込んで生きているそう。
このプラーナという概念はヨガでも教わっていたので知っていた。
知っていたんだけど、実際にプラーナなんて目に見えないし吸い込んでいる実感もなかった。
だけど天と地と繋がった呼吸法を学ぶと、このプラーナを実感することがちょくちょくある。
そのことはまた後日書こうと思う。