私がお世話になっているO先生は関西出身だ。

今は都内在住だけど、根は関西の人だ。

 

 

O先生が言う。

「東京来た時、あれ分からんかったわ。

なんかセミナーとか集まりで初めて会った人と話して、帰り際に別れるとき、みんな、それじゃまた~、言うやろ。」

 

 

はい。

 

 

「またっていつや?

約束もしてへんのに。

そもそも連絡先も教えてもろてへん

なんや?またって、って思うたわ」

 

 

えー、だってそういうものじゃないですか、とびっくりする。

 

 

 

大人になると、何かの集まりで初対面の人と一緒の場を過ごす、ということはちょくちょくある。

 

お子さんがいる家庭なんかは、そういうの多いんじゃないだろうか?

あとは、お仕事で集まりに出る必要がある方なんか。

 

うちには子供がいないし、私はパートの身なので、私個人の視点からしか言えないけど。

 

 

なんかのワークショップや、習い事の先生の発表会なんかに行ったりすることもあった。

そうすると、初対面の人と一緒にその場を過ごすという状況に出くわす。

 

 

お互いなんとなく共通の話題を持ち出して場を良くしようとする。

 

「あ、その本私も読みました」

 

「あ、そうですか。あれ、良かったですよねー」

 

 

とか、

 

 

「○○先生、この間こんなこと言ってたんですよ!」

 

「えー、おかしい、○○先生面白いですよね、今度その話聞いてみますね」

 

 

とかなんとかやりとりする。

 

大人だから。

 

 

そして時間が来て別れるとき、たぶん多くの人がこう思うんじゃないだろうか?

 

「(たぶん、もう会うこともないと思うけど、まあいつかどこかで何か縁があったら会うこともあるでしょう)それじゃ、また~」

 

 

の、また~じゃないだろうか?

 

 

え、それじゃ関西の人は別れる時、なんて言うんですか?

とO先生に尋ねる。

 

 

「それじゃ、で終わりや」

 

 

ぶった切り!と更にびっくりする。

 

 

今まで、初対面同志、なんとか和らいだ雰囲気にしたいという共通の思いで過ごしてきたのに、そういうのを全くなかったことにしてしまう感じがする。

 

 

だけど、たぶん関西の人はそうではないのだろう。

 

「また」は、ほんとに「また」がある時に使うのが礼儀で、そうでもないのに使う方がおかしい。

 

そういう感じなのかな。

考えてみたら、そっちの方が人と人の付き合いとして正しい気がしてくる。

 

 

だけど、多分私は別れ際、

それじゃ、また~

って、言ってしまうと思う。

 

 

 

それじゃみなさん、また~!