こんばんは!!!
プロジェクトリコロ第一回公演『TRUMP』無事全公演終演いたしましたー!!!
御来場の皆様、応援ありがとうございます!
自分の回顧録として、次へ向かうけじめとしてもブログをしたためさせて頂きます。
たぶんだいぶ長いので、心して読んでくださいね(*ˊˋ*)
今回TwitterのDMでこうのちゃんからオファーを頂きました。
主宰こうのゆうかとは1度共演したのみ。
しかもオムニバスの朗読で別作品出演だったので稽古でもほぼ顔を合わせず、本番楽屋で少し喋るぐらいでした。
突然のオファーにびっくりしましたし、私はTRUMPという作品を実は知らなかったので、クラウスがどれほど重要かもわかってなかったのですが、何故か『これは出るべきだ!』と感じ、即『出ます!』とお返事。
DM見返すとオファーきてから8分で返事してました(ちゃんと企画書読んでるのか笑)
稽古に入る前に、台本頂き、TRUMP・スペクター・グランギニョルを観させて頂きました。
そこで、クラウスの重要さにギョッとして、稽古参加初日は結構びくびくしながら行きましたね笑。
やはり原作というか、まぁ、原作か。
原作があるものだし、いろんなところで上演されてる人気作品なので、クラウスをやるにあたって、夏陽らしさとはなんなのかというのを大層悩みましたね、、!
私にクラウスを任せてくれた意味とか、女の子ばかりで上演する意味、特徴などなど本当に毎日考えてました。
稽古に行くたびに試行錯誤してました。
私には考えが及ばない行動ばかりを取るクラウスなので、理解に苦しむセリフもあって、なかなかセリフを言ってもしっくりこないシーンもたくさんあり、、。
やっと最低ラインここだな、、って思えたのは最終稽古3日前ぐらいでした。
ただそこからは少しすんなりとクラウスが馴染んできたのかなぁ、とも思います。
その分毎回毎回の通し稽古が本当にしんどくて、稽古でこれなんだから、本番倒れるんじゃないか?とかゾッとした時もありました笑(ダンスも殺陣もないくせに、、、笑)
シーンについて少し細かく話すと。
クラウスは、最初と最後のギャップがすごいですよね。
だからこそ最後に向けてどうグラデーションをつけて切り替えて行くかが難しかったんです。
どのワードでスイッチが入るのか、積み重ねがあってこその最後なので、急に切り替わるのも変だし、別人になりすぎても成立しない。
だからこそ前半にも少し後半へ向けての要素を取り入れなくちゃいけないけど、入れすぎるとすぐにTRUMPってことがバレるかもしれないので、バランスがはちゃめちゃ難しかったです。
ただ猫ちゃんにまでアレンとつけるぐらいなので、ぜっったいに頭の体の心のどこかには常にアレンがいて、そしてクラウスは無意識にでもアレンをきっと求めてたはずなので、前半にすべてを忘れてるというか、知らない感じのクラウスにもしたくなかったんです(これはあくまでも私の解釈で、私なりのクラウスを作る上での私のわがままですね。解釈違いの方本当に申し訳ないです)
特にソフィと向かいあって、手をあげちゃうシーンは、もーーーー難しくて!
ちょっとやりすぎた感もありましたが、匂いでスイッチが入っちゃうのはあそこが色濃く出てるとこだと思います。
その後の錯乱シーンというか、1人であー!ってなってるところ。
あれも難しかったなぁ。
あそこのシーンは自分の解釈でやってますが、いろんな見方ができるところなので、観て頂いた皆様それぞれで解釈してほしいな、と思ってるシーンですので、これ以上は言いません。
そして最後へと向かっていくんですけど、もうアレンとの最後のシーンから、最後の最後までずーーーーーーっと苦しかったです。
ここのことは観る人ぞ知るって感じですかね。
皆様が観て感じたものが、それが答えであり、それが私なりのクラウスです。
次に少しキャストのことを。
もう全員めちゃくちゃ良い女の集まりでした、、!!!!
本当に頭おかしい人達ばかりで(褒めてます)、こんな個性豊かな人達がよく集まったなって!
全員繭期ですよほんと!!!笑
楽屋でずーーーっと笑ってるし、全員ポテンシャルがすごい。
アドリブとか観てるとわかると思いますが、アドリブシーンは1つとして同じものをやった時はありません。
私もその日のアドリブネタを見つつ、本の名前を変えてました!笑
私はサエリ(アレン)とこうのちゃん以外が初対面だったのに、こんなに信用してアドリブシーンをやれたのは初めてです、、!!
みんなアドリブなのにしっかりしてて本当に勉強になったな、、!(特にミケランジェロはすごいなと稽古から感じました)
一人一人言ってたらキリがないので、少しだけ。
主演ソフィ役の栞菜ちゃん!!!!
いやーーすごいの一言。
体は動くし芝居はうまいし、、!!
1番疲れてるはずなのに、みんなを笑わせてくれるし、芝居の安定度もすごかったな、、!
あと頭おかしい度もなかなか笑
もっと早く話しかけてたくさん話せばよかったと今更ながら感じてます。
でも初めて稽古した時、わたしがどうやっても全部きちんとうけてくれて、初対面であまり話さず稽古をしたけど、心地よかったのを覚えてます。
栞菜ちゃんがソフィでよかった。
最後噛むとこがお気に入りです。
また共演したいなぁ、、。
主宰こうのゆうか!
感謝しかないですね。
本当にオファーしてくれてありがとうの気持ち。
この子も本当に最高の女で、人の良いとこ良いとこを見ようとするすばらしい性格の持ち主だなと感じました。
ぜったいにしんどいはずなのに文句言わず、嫌な顔したりイライラしたりせずに、常にみんなのこと気にかけて、、。
こうのちゃんを知れば知るほど、こうのちゃんに人が集まる意味がわかりました。
見習うべきとこがたくさんあったよ。本当にありがとうございます!
他にもたくさん言いたい人がいるんですが、あれもこれもと出てくるので、また機会があればTwitterとかで思い出を振り返りますね。
あ!千秋楽も知り合いが駆けつけてくれました!
あとカナイセイジさんもきてくれましたー!!!!!本当にありがとうございます!
そしてなによりリコロTRUMPを応援してくださった皆々様ありがとうございました!
小さい劇場でしたが、大きな景色を観させて頂きました。
皆様の笑い声、拍手、感想のお声、本当になによりのパワーになりました。
何度も言いますが、わたしのクラウス、うけいれてもらえるんだろうかと本当に本当に不安だったんです。
でもキャストを信じて、演出家を信じ、なにより自分を信じて初日を迎えました。
だからこそ皆様の反応がほんっっとに嬉しかったです!!
ステージフラワーもめちゃくちゃ励みになりました!!皆様ありがとうございます!!
TRUMPという作品にもう出演できる確率は人生でとても少ないと思います。
死ぬまでないとも思います(か、かなしー!)
だからこそクラウスに出会えてよかった。
クラウスを生きれたことは私の財産です。
TRUMPを知れてよかった、という気持ちでいっぱいです。
あーーーなんだかとっても寂しい。
まだまだロスが続くだろうなぁ、、。
ポスター貰ったし額縁買わなきゃ!!!
あと『星を掴む』も頂いたので、なんか飾るの買いたいな。
なんだかね、最後のソフィのシーンでの、ソフィが倒れてて『永遠なんて、くそくらえだ、、!』っていうのが頭から離れないんです、あの光景。
あと実は、ソフィを最後に噛む瞬間が1番心穏やかなんです。心が凪ってかんじ。
すーっと穏やかになるんです。
まぁ噛んだ後は言わずもがな。
クラウスは、誰よりもきっと、誰かと寄り添う大切さを知ってるのかもですね。
そしてその難しさも。
これにてリコロTRUMPは終演ですが、TRUMPの世界はきっと続くだろうし、リコロはまた新しい作品を上演していくと思います!!!
なので、引き続き皆様応援してくださいね!
わたしもありがたいことに来年3月まで出演作品が決まっております。
次に向かって、がんばります!!
次のことはまた別にて告知させて頂きます。
皆様、本当にありがとうございました!!
キャストのみんな、演出家のフクシマさん、すばらしいスタッフさんたち、、
そして応援してくださったお客様!
リコロTRUMPに関わった全ての人に大きな感謝を。
プロジェクトリコロ第一回
『TRUMP』
ティーチャークラウス:夏陽りんこ
――アレン。星に手が届いたよ。