アラカンになってから、病気療養をきっかけに実家暮らしになったのですが、病院を退院して実家暮らしになってから驚いて心配になったのは、毎朝行われている父の読経。


本気で「頭がおかしくなったのかびっくり」と心配しました。


基本的には、般若心経を声を張り上げて唱えているのですが、自分流にかなりアレジしているので、私には


「ミャアー、ミャアー、ニャム、ニャム、ニャーニャー」としか聞こえません。


一応、私も般若心経は空で唱えられるのですが、父のソレは、全く般若心経に聞こえません。


一通り般若心経を唱え終わると、


「観音様、観音様、ありがとうございます。

ありがとうございます。」と続きます。


そして


「なんまいだー、なんまいだー」と始まり、


家族や弟家族、孫たちの名前を行った後に、それぞれの近況報告をします。


「観音様、観音様、◯◯ちゃんの頭を治してください(甥っ子は発達障害で上手にコミュニケーションが取れません)。◯◯ちゃんは運動会で元気にはしっていました。


観音様、観音様、◯◯さんの病気を治してください(義理の妹はパニック障害でずっと薬を飲んでいます)。


観音様、◯◯は元気になって会社に就職して、毎日仕事ができるようになりました。ありがとうございます。


もおー、もおー、もおー、観音様よろしくお願いしますー」


というふうに、気が済むまで、お願いを言い続けます。


最初は、般若心経や浄土真宗や観音様とか、いろいろ混ざってるし、般若心経のお経も間違ってるし、観音様にありがとうと伝えるのなら、母にもありがとうと言って欲しい等、いろいろ思ったのですが、毎日毎日、家族の名前をあげて、ありがとうありがとうと言っているのを聞いていると、これだけ伝えているのなら、ニャアニャア言っていても、般若心経が間違っていても、神様に気持ちは伝わっているし、守ってくれていそうと思えてきました。


祈りを捧げている神様たち。



私の部屋には、観音様の絵を置いています。



ということで、父のおかげで観音様に守られていると思います。