癌という病を経験して、生活環境も、仕事も、身体もすっかり変わってしまい、元の生活に戻りたくてと戻れなくて、つい周りの人はいいなあと思ったり、子宮がんのステージ4bで手術して、あと何年生きられるんだろうと考えて、自分が癌になったことも負い目を背負っているように感じることがあったりします。


手術して、経過も順調で、定期的な検査も異常なしではあるけど、病気前のようには社会復帰できていません。


ずっと札幌で暮らしてきたので、病気後に長崎で出会う人のほとんどは、初対面の人です。

初対面だから、自分の病気のことを自ら話すことはないし、病気のこともあまり知られたくなくて、人と関わることも消極的になっています。


でもね、手話教室で世間話をしている時に、同じグループになった女性が、1年前に乳がんの手術をしたのよとか、大学病院でばったりと手話教室の先生に会ったときに、以前、大学病院で癌の治療していて、まだ通院していると聞いたり、算命学の占いの先生も10年前に乳がんの手術をしたのよと聞いたり、身の回りに案外癌サバイバーがいることを知り、何となく、気持ちが軽くなりました。


仕事をしていて、治療後に復職したり、夫や子供たちがいて一緒に生活しているのではなく、独身で病気になって無職になり、住む環境も変わりすぎて、何だか人生が終わったように感じてました。


そっか、まだ人生終わっていない。


実は、仕事探しにハローワークに通っています。

まだ見つからないなどね。