4月30日に派遣社員の契約を終わり、札幌の病院から長崎市の病院へ転院して、5月に癌の腫瘍切除で、子宮、卵巣、大腸の一部を取手術を受け、6月1日に退院してから今日(9/1)で、3ヶ月過ぎました。


3ヶ月間、何もせず、ただ休んでいるだけという経験は人生初めてです。そして、そのただ休んでいるだけという状況は、まだ続きます。


今、療養している長崎の家でベッドで寝ている聞こえてくる長崎らしい音について、書いてみようかなと思います。


6月は、早朝から、ホー、ホケキョ、ケキョ、ケキョと、ウグイスの鳴き声で目が覚めます。

7月は、朝からジワジジワジワジー、ジーとクマゼミの大合唱。夕方及び8月も下旬になってくると、ツクツクホーシ、ツクツクホーシ、ツクツク、ジー、ジジと蝉の種類が変わります。


7月、8月の我が家の庭には、蝉の抜け殻だらけになります。

長崎港からは、夕方になると、カン、カン、カン、カン

かん、カン、とドラを叩く音が聞こえます(でも、今年は、コロナで、ペーロン大会が中止になったので、聞こえてきません)長崎の夏の風物詩なのに、聞こえないのが残念です。



蝉でびっしりになる家の前の雑木。


8月9日 11時2分には、ポォーッ、ポォーーーッ!と、原爆投下日時に合わせて黙祷する合図の汽笛が、長崎港に停泊している船から響いてきます。


8月15日の夕方は、初盆を迎える各家庭が、この1年に亡くなった家族の霊を西方へ送る精霊船の掛け声が、どーい!ドーイ!と響き、チャンコーン、コン、チャンコーンという音と、バチバチバチバチっと爆竹の爆発音も、響いてきます。


9月になって秋が深まってくると、太陽が沈んで暗くなった草陰から、リーリーリーリーリーと、コオロギが鳴き出します。


家の中には、ムカデが這っていたり、蜘蛛(こぶ)がピョンピョン飛んでたりします。


ガラス窓には、ヤモリがピタッとくっついています。


庭の金柑の木の周りをアゲハ蝶が舞っていたので、卵を産んだんだろうなと思って、金柑の木を観察してみたら、やっぱり、アゲハ蝶の幼虫がいました。



もうお分かりでしょうが、長崎の家の周りは自然がいっぱいです。


再開発からは取り残された地域なので、土砂災害で、山が崩れない限り、この風景は、これからも変わらないと思います。


これから台風シーズンなのがちょっと怖いです。


坂を自力で降りられないので、避難しなきゃいけなくなったら、どうしたらいいんだろう。


これまで、大型台風が来た時は、両親は、ホテルに泊まったり、弟宅に避難したりしてきたそうですが、私、どうしようガーン


手すりに捕まって、どうにかして、自力で降りるしかないなあ。