防災アドバイザーの北澤篤史です。

 

北澤篤史

 

1995年1月17日午前5時46分、6434人もの死者を出した阪神淡路大震災が発生しました。

 

この地震では、約8割の犠牲者が建物倒壊による即死でした。

 

大きな原因は、大地震に対する建物耐震性がなかったためです。

 

倒壊した建物の多くは、古い木造住宅です。

 

もし、事前に耐震補強の対策をとっていたら、救われた命が少なからずあったのではないかと思うと、大変悔やまれます。

 

昭和56年5月31日までの旧耐震基準は「震度5強程度の地震でほとんど損傷しないこと」が求められていましたが、それ以降の耐震基準、いわゆる新耐震基準(昭和56年6月1日以降)はそれに加えて「震度6強に達する程度の地震で倒壊・崩壊しないこと」が求められています。


つまり、建築年数は地震に強い家かどうかを判断する大きな手掛かりになるわけです。

 

もし、あなたの家が昭和56年以前に建てられたものならまずは耐震診断を受け、お早目の地震対策をお勧め致します。

 

阪神淡路大震災での反省から、大都市で大地震から人命を守るためには、古い木造住宅の耐震化を進め、強い建物を造ることが防災の要といえます。