久しぶりに江國香織を再読してみた
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この物語
可愛らしい題名や装填とは裏腹に
とんでもなくブラック
そして胸が痛くて苦しくて
いま思い出しても辛く思う
それは自分の経験と重なる思いがあるから
以下ネタバレを含む感想です
二人でいても寂しい
というより
『二人でいると』寂しい
そんな関係の夫婦ならば
ただ1人の夫が
誰よりも寂しさをもたらすのであれば
誰よりもわかりあえず
どうしたって心に入る事ができないのならば
どうして一緒にいる意味があるだろう…
瑠璃子は
夫は
いったい何を守りたかったのだろう…
愛する男と共に生きる道を
なぜ選ばなかったのか
私には到底わからない
いつだってやり直すことはできたのに
愛する人の元に行けたのに
なぜ最後まで自分に嘘をつき続け
空しい結婚を続ける意味があったのだろう
瑠璃子の寂しさや空しさが
わかりすぎるほどわかって
痛くて痛くて辛かった
そんな結婚生活を知っているから
そして満たされる結婚ができたから
瑠璃子の選択が悔しくて歯痒くて
思い出すだけで痛くて辛い気持ちになるのです
痛い辛い物語
Steiffのベア欲しいよね
スキーで前歯折ったからね人生最大のやらかし
子供がいない夫婦にとって
お互いの存在というのは
唯一無二だと思っています
親友だったり
きょうだいだったり
恋人だったり
なにより家族で
心の通わない結婚をするなら
ぜんぜんしないほうがいいと思う
まあでも結婚しないとわからないこともあり
間違ったらやり直せばいい
ですよね