いつも読んでくださりありがとうございます。
早いものでブログに私と妻の体験を書き始めて一年半以上たちました。
始めたきっかけはというと、どうしても読みたいと思っていたブログの限定記事を読むためでした。
それまではアカウント登録をせずに読んでいましたが、限定記事を読むために登録しようとプロフィールなどを書いていたところ長くなり、思いきって記事にしてみたことが始まりです。
ブログに書くということには、JWとして生きてきたことの記録、反省、心の整理、思えばいろんな意味合いがありました。
一番大きかったのは、似たような状況に苦しんでいる方々にとって、ヒントや力になれるかもしれないと思うようになったことです。
具体的な内容の場合でも限定記事にはせず、起きた出来事や思いなど、ありのままをその通りに書くように心がけました。
私は覚醒しても組織から離れることはできないと思っていました。
少なくとも妻が覚醒しない限りは無理だと思っていたわけですが、その妻が覚醒できたのは、皆さんのブログなどからの情報がきっかけでした。
自分だけじゃないんだという支えはとても大きかったようです。
本当に感謝しています。
それで私たちの体験や感じたことも、ちょうど何年か前の私たちと同じような状況におられる方に、少しでも参考になるならと考えました。
それにしても、記事を書く度にその内容が重く、かなりエネルギーを要しました。
書き始めると、いろいろな出来事の詳細やセリフや感情が鮮明によみがえりました。
私自身はこれまで書いた記事を一度も読み返すことができていません。
それだけ重いという感じで、読み返そうという気力が湧かないのです。
そんな記事をいつも読んでくださり、いいね!やコメントまでくださり、本当にありがとうございました。
コメントをいただいたことで、似たような状況を経験されたり、同じように感じている方がたくさんおられることがよく分かりました。
そしてそのようなコメントやいいね!をくださる方の後ろには、そうできなくても同じ思いで読んでくださっている方が多くおられるのだろう、といつも思って書いていました。
実際私たちが、そのようにしてたくさんのブログを読んで力づけられていたからです。
ちなみに、いつもブログは投稿前に必ず妻に目を通してもらっていました。
私が最初に書いたままだと、ちょっと毒が強すぎて独善的な部分が出てしまうのです(^_^;)
それで妻の意見を参考に手直ししてから世に出しているため、幾分柔らかくなっているのではと思います(^_^)
少しでも分かりやすく、またなるべく体験したことや感じた感覚が伝わりやすいようにと推敲しました。
夫婦での共同合作のようなものでした。
タイトルを「JW卒業記」にしましたが、ここまででだいたい書き終えれたかなと感じましたので、今回をもって「卒業」させていただきたいと思います。
読んでくださった皆様の中には、家族の事情などでどうしてもJWを卒業するのは難しいという方も多くおられると思います。
私も妻が覚醒まで行かなければ一生続けるつもりでいました。
自分が覚醒できただけでもある程度精神的自由を得られたのだし、それだけでも十分だと言い聞かせていた感じです。
しかし本当の自由は組織から出ないと得られないんだと、私は経験から感じました。
覚醒したのに信者としての活動を続けるのは本当に苦痛でしたし、何をしていても何を楽しもうとしても、どこか常にモヤがかかったような感じでした。
組織から完全に離れてみて、初めてそのモヤが晴れるような感覚を味わいました。
白黒だった人生がようやくカラー(4k?8k?)になったのです。
私が行動に移したのは40歳手前です。
今思えばまだ若い30代なのに、今さら辞めても遅すぎるとか、ここまでやってきたんだし、と考えていました。
今40代後半になって考えてみると、40歳でも若く感じますし、30代なんてものすごく若いですよね(笑)。
きっと60代になれば、今の40代を、すごく若かったと思うのでしょう。
よく言われることですが、過去に戻ることができない以上、いつでも「今」が一番若いということです。
ですから、行動するのに遅すぎるということはありません。
本当に人生の時間はあっという間に過ぎてしまいます。
私たちのように宗教二世として育ち、人生狂わされてしまったという人がたくさん存在し、これは本当に深刻な問題であると思います。
社会でもこうした問題がクローズアップされるようになってきました。
しかし私はJWという組織自体はこれからも続いていくのだろうと思います。
真面目に信仰し寄付をし続ける信者が世界中に存在しますし、家族や友人に囲まれ組織にいる事を心地良く感じている人々も多くいるでしょう。
そして立場によって自尊心や承認欲求を満たそうとする人々が各会衆に存在し、上層部になるほどおいしい思いができる大きな組織としての仕組みが確立されています。
おそらく私たちの世代の命がある間は続いているのではと思います。
本当に信じている人、この組織にいることが本当に幸せで、この組織の人たちとずっと繋がっていたいと思う人が続けるのは自然なことかもしれません。
しかしもし信じていないのに所属し続けるとしたら、貴重な人生の時間や労力、精神的負担まで組織のために費やしてしまうことになり、それはとてももったいないことではと思うのです。
とはいえ行動に移すのは簡単にはいかないということは、経験者としてよく分かります。
たまたま私たちは夫婦そろって、いろいろ大変なことがありながらもそれでもタイミング良く卒業することができましたが、それも紙一重だったと思います。
そのタイミングを逃してズルズルと留まっていたら今ごろ病気になっていたかもしれません。
JW問題はいろいろな事情が絡み合い、あまりに複雑すぎます。
ですからどうか、皆様がご自分にとって一番良いタイミングで良い方向に事態が進みますよう、心から願っております。
貴重なお時間を割いてこれまで読んでくださり、本当にありがとうございました。
Fennelと妻より