さて、私たちへの審理委員会まがいの会合の後、すぐに会衆内の年下の友人夫婦、60代の友人姉妹、年配の友人夫婦の3組に牧羊の申し入れがあったようです。

 

皆さん私たちとよく集会後などに話していたメンバーで、目をつけられていたのでしょうか。

 

年下の友人夫婦に、今回の私たちとの会合がどれほどひどいものだったか、どんなやり取りがあったかを簡単に伝えました。

 

「それはひどい」と感情移入してくれ、病院で点滴するほどになった妻のことを特に心配してくれました。

 

「次は俺たちだな…」友人がそう言ったすぐ後に、早速牧羊の申し入れがあったようです。

 

この友人夫婦は開拓者夫婦で、夫は奉仕の僕でした。

 

夫の方は私にとってかわいい弟のような存在で、日頃から長老たちの不公正と思える扱いなど、私に率直に話してくれていました。

 

彼はいろいろな才能があり、正義感が強く情に厚く、大切な人のためなら何でもするというようなタイプです。

 

私たちが長老たちに会合でこんな目に遭ったと知ると、半分冗談半分本気で「許せねえ、俺がボコボコにしてやる。」と言うような男です。

 

その彼が、私たちと同じような会合に直面してどんなことを言うのだろう、私以上に厳しい言葉を長老団に投げかけ、大変な会合になるかもしれないと心配しました。

 

同時に、私たちが十分言えなかったことをビシッと言ってひと暴れ闘って欲しい、それを機会に彼らも覚醒してくれれば、という期待もしました。


 

しかし、その期待はあっけなく外れてしまいました。


 

牧羊の様子を尋ねると、歯切れの悪い感じで答えてくれました。

 

ある程度言うことは言ったみたいですが、反抗しているように見えるならこちらも反省しないといけないと謝り、改善していきたいと話したそうです。

 

普段相当な表現で怒りを表すこともある彼でしたが、その勢いは何処へやら、とても賢く(?)対応したようです。

 

私たちの不意打ちの会合の内容やひどかった様子を事前に伝えたため、それを教訓として事前に対策を準備したのかもしれません。

 

結果友人夫婦は開拓者も奉仕の僕も降ろされることはなく、お咎めなしでした。

 

私たちと同じ資料で同じ質問をされましたが、彼らはきちんと模範回答をしたようでした。

 

私はそれを聞いてなんとも残念な気持ちになりましたが、それも仕方ないとあきらめることにしました。

 

友人たちは組織の中で立場を守るための行動を選んだということです。

 

友人夫婦は長老たちへの不信感など率直に話してくれていましたが、それは組織の真実に目を向けてそこから出たいという意味のものではなかったようです。

 

彼は「ここから出るつもりはない、たとえ組織が嘘でも献身したんだからその約束は守る」と後に話していました。

 

彼らは、いろいろおかしいことには気づいても、この組織で友人や家族とずっとやっていきたい、というスタンスのように思います。

 

おかしさを感じながら続けることのストレスが彼らの心身にも表れていました。

 

彼は時々うつ症状に近い状態になって薬を飲んだり、奥さんも原因不明の症状で苦しくなって病院に運ばれたりと、このままでは悪化するばかりではと心配しています。

 

辞めれば本当にたくさんのストレスから解放されるよ、と伝えたいのですが、本人たちが決めることですのでそこは理解しなければと思います。

 

そして彼らも、親しかった私たちが組織を去るのは本当に残念だったようですが、私たちの決定を尊重してくれているのだと思います。

 

今でも時々連絡を取り合って近況報告しています。


 

次のターゲットは親しくしていた60代の姉妹です。

 

姉妹はその牧羊の際、「私はあなた方のことを年齢からして愛する息子のようにと思って率直に言わせてもらいますけれど、あなたたちのやり方はまるで北朝鮮みたいですよ!」とハッキリと言ってくださったようです。(頼もしい!)

 

その姉妹は闘病中であり、その発言でどうこうなるわけではなかったのですが、それからは明らかに長老たちから避けられるようになったそうです。

 

命に関わる病気と闘いながら集会に出席しておられる姉妹に対して、気に入らないことを言われたからといってその後あからさまに避けるという長老たちの行動、あまりにも子供じみていると思います。

 

さらに残念だったのは、長老たちがその姉妹のことを避けている、ということに気づいた数人の姉妹たちが、それに合わせるかのように急に姉妹から距離を取るようになったということです。

 

それまでは集会の度に側にきて体調を気遣って声をかけたりしていたのに、急によそよそしくなってしまったそうです。

 

闘病しながら集会に来られる姉妹を気遣って声をかけていたのは何だったのでしょうか?

 

長老に気に入られなくなった人に声をかけているところを見られたら、そんなにまずいですか?

 

姉妹たちの気持ちも分からないわけではありません。

 

姉妹たちも手のひらを返すようなそうした行動に心苦しさを感じてはいたでしょう。

 

それでも、悲しいことですが、長老に目をつけられたくない、会衆内での良い立場を失いたくない、という思いが勝ってしまうのだと思います。

 

こうした例は私たちがいろいろな会衆で度々目にしてきたことです。

 

愛に溢れた世界的な兄弟関係、霊的パラダイス、そう言われた世界の中でずっと目にしてきたこのような現実には、本当にがっかりさせられてきました。


 

もうひと組のターゲットです。

 

私たちが慕っている年配の友人ご夫婦も目をつけられていましたが、なんとその70代のご主人兄弟が「私たちにはその必要はありません」と一喝して牧羊を断ったそうです。(そんなことできるのか!)

 

しかしそれで何もなかったわけではありません。

 

奥さん姉妹は、私たちやその闘病中の姉妹に対して距離を取ったりせず、今まで通り普通に接してくれていました。

 

それが原因と思われますが、第一会場での割り当てや、それまで定期的にあった実演などを何の説明もなく一年以上外されるという制裁を受けました。


 

それにしても、以前から長老たちに直接意見を言っていた私たちだけがターゲットになるならまだしも、なぜ親しくしていた友人たちまで、同じ資料で一斉に牧羊されたのでしょうか?

 

私たちが集会後によく話していたということは見れば分かります。

 

長老たちからの視線も感じていました。

 

しかしさらに思い当たることがあります。

 

この会衆では一部の姉妹たちによるいわばスパイ的な行動が以前からあったということを聞きました。

 

また書きますね。