先日会社の事務所で仕事をしていると
占星術を取り入れた
滅多に来られないお客様が
いらっしゃいました
ご夫婦で整体のお仕事をされている奥様。
以前からとても空気感が優しくて
ピュアなエネルギーの方だなと思っていました。
他愛もない話をした時
何だかとても寂しい気持ちになったんです
心臓がキューっとする感じ…
あれっ…ちょっと苦しいかも…
とそんなことをふと思ったとき
奥さんが話し始めたんです。
『一昨日すごく可愛がっていた愛猫が
亡くなってしまって。
本当に可愛がっていた子でね。
急に具合が悪くなったから
病院に連れていったら心臓に水が溜まってて。
でも腫瘍が邪魔して水を抜けないから
心臓が水でいっぱいになったら
窒息して亡くなると言われてね。』
『でもそんなにまだ沢山
水が溜まっている訳じゃないから
薬を飲んで様子を見ましょうと言われて
でも自宅に戻って三日もしないうちに
あっという間に亡くなってしまったのよ。』
奥さんは咳を切ったように話し続けました。
感じた大きな寂しさは
これだったのかと
私は黙って話を伺うことにしました。
『本当に凄まじい死に方でね。
夜中だから病院にも
連れて行ってあげられなくて。
部屋中駆けずり回って
最後は苦しんで苦しんで…。
こんなに苦しんで死んだ子は初めてでね。
他の子のお世話をしてくれる
一番優しい子だったのに本当に不憫で…。』
私にもその光景が目に浮かび
涙が止まらなくなりました。
2人でしばらく泣きながら
その猫ちゃんの話をしました。
そして最後、奥さんは私に
『苦しんで死ぬと言うことは分かっていたから
安楽死という方法を取ることも
考えたのだけどそれはあまりにも
この子に失礼だと思ったの。
ここまで一緒に家族として生きてきたのだから
最後の最後、この子の苦しむ姿を
一緒に見て一緒に味わうことが
この子に対する敬意だと思って。
苦しんで亡くなったけど
棺に入れてしばらくして見たら
いつもの優しい顔になってて
最後にその顔でお別れできたこと
とても良かったと思ってるのよ。』
この言葉に私は父のことを
思い出しました。
私もどんなに辛くても
どんなに後々で思い出したとしても
父が死ぬ瞬間を見届けなければと
思っていたなぁと。
愛する存在が居なくなる時
それが深い愛であればあるほど
その瞬間を目に焼き付けて
生きた証を知りたいという本能が
誰しもあるのかも知れません。
『最後はとても辛いお別れだったけれど
奥さんのように優しい人と家族になれて
猫ちゃんは本当に幸せだったでしょうね。
最後に優しい顔を見せてくれたことは
奥さんへの愛ですよきっと。』
と言うと嬉しそうなお顔をされて
帰っていきました。
亡くなった猫ちゃんの
嬉しそうに走り回る姿が
見えた気がしました。
深い愛のお話に
胸が熱くなる出来事でした
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まだしばらくかかりそうですので
気長にお待ち下さいm(_ _)m