父の病気発見から亡くなるまでは
3ヶ月ほどでしたが
私達には一年ほどに感じていました。
それほど濃い時間を
過ごしたのだと思います。
私は反抗期が長く
中高生の頃は父と会話した
記憶がありません。
性格が似ているせいか
お互い嫌なところが目につくので
できるだけ一緒に居たくないと
感じていたような気がします。
 
 
 
私が結婚して孫が出来たくらいから
ゆっくり会話できるようになったのです。 
それでも何だか気恥ずかしくて
あまり真面目な話をしたことは
なかったのですが
病室で二人っきりになった時だけ
自分の気持ちが話せました。 
 
 
 
パパ遠くに嫁いでしまってごめんね。 
何もしてあげられなかったね。 
でも大好き💕 
パパの子供に産まれてこれて良かった。 
 
 
 
父は言葉が話せない中でも
できうる限りの精一杯の愛を込めて
私に答えてくれました。
どんなに父に愛されていたのか
この体験を通して私は知ることが
できたのです。
 
 
 
なんとも言えない喪失感と
親孝行しきれなかった
後悔は少しあるけれど
苦しそうな父をもう見なくていいんだ…。
とホッとした気持ちもありました。 
天国は本当にキレイで素敵なところらしいから…。