6/1早朝、父は救急車で病院に運ばれました。 
今までどうしても自宅に居たかった父は
痛みをひたすら隠し耐えていたのです。
それがもう耐えられなくなり、妹と母に、 
『もうダメだ。どうにでもしてくれ。』
と言ったのです。病院で先生から
『この状態で生きているのが不思議だ。
あと数日の命だ。』ということを
この時告げられました。


父が危篤状態だと妹から連絡があり
私と娘二人は実家にしばらく
帰ることにしました。
もういつ天からのお迎えが来ても
おかしくない状態だったので
娘たちにも覚悟をするように伝えました。 
 

病室での父は全身で息をしていました。
しんどくてしゃべることもままならない
状態なのに、私達が病室にいくと
嬉しそうに笑い『大丈夫❗』と言いました。 
父以外のみんなで泣いてしまったのですが、父は 
『泣いたらいかんよ。全然大丈夫。』 
と一生懸命話手を伸ばし
孫の娘達を撫でようとしてくれました。 


私と、妹と母は、交代で父のそばにいました。 
片時も離れたくありませんでした。
『パパー』と呼び掛けるといつも
にっこりと笑って『大好き』とか
『かわいいね』とか、『愛してるよ』
と言ってくれました。愛しくて愛しくて妹に
『こんなにパパってかわいかったっけ?』
と言うと、
『子供に返っていってるんやろうね。
私らが産まれた時これくらいパパは
私らのことをかわいいって思ってくれてたんよ。』 
と言いました。
父の私達への愛を身体中に感じました。