私の体調は父の体調が悪くなる毎に
悪くなっていきました。
毎日のようにある頭痛。突然襲ってくる恐怖感
毎日のようにある頭痛。突然襲ってくる恐怖感
上がる血圧、動悸。
それを隠しながら娘達のスポーツクラブの
それを隠しながら娘達のスポーツクラブの
役員の仕事や、主人の仕事の手伝い
家族のことをやっとのことでこなす毎日でした。
週末には父の顔を見に行っていましたが
週末には父の顔を見に行っていましたが
5月最後の週、母から泣きながら
電話がかかってきました。
『パパがね、幸せな人生やった。
『パパがね、幸せな人生やった。
もう思い残すことはないって言うんよ。』
父はもう覚悟を決めているようでした。
でも私はまだあがきたい
父はもう覚悟を決めているようでした。
でも私はまだあがきたい
まだ天国に行かせたくない
父に『パパ、何か欲しいものある?』
と、ラインすると
『ちょっと気が滅入ってしまったんよ。
お前の顔が見たい。背中をさすってほしい』 と。
父が私達にそんな弱音を吐いたことは
父が私達にそんな弱音を吐いたことは
今までありませんでした。
緊急事態だ。
私はすぐに130キロの道のりを
緊急事態だ。
私はすぐに130キロの道のりを
車を走らせ実家に向かいました。
実家に着くと少し落ち着いたのか
実家に着くと少し落ち着いたのか
父は眠っていました。
私に気づくと嬉しそうに笑う父。
痩せ細った体をマッサージしました。
『ありがとう気持ちええわ~。』
肩の周りは腫れて、リンパが盛り上がり
私に気づくと嬉しそうに笑う父。
痩せ細った体をマッサージしました。
『ありがとう気持ちええわ~。』
肩の周りは腫れて、リンパが盛り上がり
痛々しくて…。
父に気づかれないようにトイレで
声を殺して泣きました。