小学2年生が、児童館で働いている20代女性の首を後ろからバッドで殴り、女性が意識朦朧となり入院、後遺症を負ったという事件。私の立場からどうしても気になることがあるし、発達障害の子を持つ親として、小学校でこのような子達を見てきた経験者として、2度とこういう事件が起きないように、究極は、『発達障害の子を持つ保護者』の皆様へ向けて書きたい。
まずは、報道された下記の記事を読んで頂きたい。いくつか見させて頂いたが、詳細に書いてあるほうの記事だ。
先にアップしたいのだが、下に続けられないので、神戸新聞と朝日と産経の記事を先に下で読んできて頂くとありがたいですm(_ _)m💦💦
そもそもこうして見ても、3紙を集約して見ないと事件の細かい所は見えてこない。
🔵起きた日時 5月24日夕方16時10分(神戸)
🔵起きた状況 児童館職員2人が13人の児童を近くの公園に引率中(神戸)
🔵起こった事 小2男児が後ろから野球用ポリウレタン製バッド(75センチ 480g)で女性職員の側頭部を一回殴打。(神戸・朝日)
🔵女性職員
社団法人が運営する児童館で、放課後児童クラブ(学童保育)の支援員。教員免許ありの20代女性。児童館専門職員。小学校非常勤講師。大学院で教育学を研究。『幅広い知識を得て子どもの能力を最大限伸ばせる教諭になりたい』(神戸・朝日・産経)
🔵被害状況
意識朦朧として1週間入院。右耳がほとんど聞こえなくなる。自律神経損傷、突然のめまい。12月に再度入院して治療するが完治は難しい。(産経)
🔵小2男児の措置
傷害の非行内容で児童相談所に通告(神戸)
🔵産経女性への取材から
教育関係者が集まる会で『単なる事故』と切り捨てられ『児童が感情をむき出しにする事はむしろよいこと』『小学生をなぜそこまで追い詰めるのか』と逆に非難される。女性は「児童から激しい暴行を受けても、我慢している先生はたくさんいるはず。教育現場であっても、『暴力は犯罪』という認識がもっと広がるべきだ」と訴えている。
以上が全国的に報じられたものだ。
しかし、関西でテレビを観ていた地元の第一報はちがうものだった。
さて、記事の引用が長いので、ここまでで一旦アップしてみます。アップ可能であれば、続きをアップするか、次の記事に続けてアップします。
神戸・小2男児バット殴打 「公園で野球ダメ」に不満か 神戸市が会見
神戸市内の児童館で5月、小学2年の男児が20代の女性職員をバットで殴った事件を受け、神戸市は19日会見を開き、「職員がけがをしたのは申し訳ない。児童館には再発防止に向け注意喚起している」とした。
【写真】球技やペットなどに関する禁止事項が並ぶ公園の看板
市子ども家庭局こども青少年課の小林令伊子課長と北川哲也係長が会見した。
市によると、5月24日午後4時10分ごろ、職員2人が、児童館近くの公園に児童13人を引率中、男児が後ろから野球用のポリウレタン製のバット(75センチ)で女性職員の側頭部を一度殴ったという。市は「男児は公園で野球をしてはいけない決まりを不満に感じていたようだ」と説明している。
女性職員は病院で診察を受け、片耳が聞こえにくい状況が続いているという。現在も治療中で、休職しているという。女性職員は6月27日、兵庫県警に被害届を提出。県警は男児を傷害の非行内容で、児童相談所に通告したという。
市によると、児童館は社会福祉法人が運営。指定管理者と女性職員は、補償などについて協議中という。
小2男児、バットで児童館職員の頭を殴る 耳に後遺症
神戸市は19日、市内の児童館で5月、20代の女性職員が小学2年の男児にバットで頭を殴られ、右耳が聞こえにくくなる後遺症を負ったと発表した。兵庫県警は男児を傷害の非行内容で児童相談所に通告した。
神戸市によると、女性職員は児童館で実施している放課後児童クラブ(学童保育)の支援員。5月24日、近くの公園に児童らを引率する際、公園で野球ができないことを伝えると、男児がポリウレタン製のバット(重さ480グラム、長さ75センチ)を振り回し、女性の頭を後ろからたたいた。女性は治療のため休職し、県警に被害届を出したという。
14歳未満は刑事責任を問えないため、県警は男児を児童相談所に通告した。
小2男児が女性職員の首をバットで殴り後遺症
関係者によると、女性は今年5月下旬、勤務していた児童館で、男児に突然、施設にあった少年野球で使われるようなバットで後ろから首を殴られた。女性は意識もうろうとなり、約1週間入院。退院後、右耳がほとんど聞こえなくなり、自律神経を損傷した影響で突然めまいを覚えるようになったといい、12月に再度入院し治療を受けるなどしたが、完治は難しいという。
この男児は、事件の数日前にも別の児童に暴力を振るっていたといい、女性は6月、県警に被害届を提出。県警は捜査の結果、女性に対する傷害の非行内容で10月、男児を児童相談所に通告した。
女性は教員免許を持っており、この児童館で専門職として勤務する以外に別の小学校でも非常勤講師として教壇に立っていたが、事件以降、いずれも休職を余儀なくされている。刑法は14歳未満を処罰対象から除外している。通告を受けた児童相談所が家庭裁判所に送致すれば、家裁は調査や審判を行う。
「後遺症が出るような傷を負っても、教育者は『被害者』になってはいけないのか」。被害を受けた20代女性は、産経新聞の取材に苦しい胸中を語った。女性は大学時代に教員免許を取得。事件当時は、大学院で教育学の研究をしながら、小学校と児童館で勤務する多忙な日々を送っていた。「幅広い知識と経験を得て、子供の能力を最大限伸ばせる教諭になりたい」という思いが支えだったという。
事件後は、静かな場所なら相手の話が聞き取れるが、周囲が騒がしいと、ほとんど聞こえない状態になった。授業や課外活動で児童の発言を聞き落としてしまう可能性が高いため、学校での勤務を断念せざるを得なくなった。だが、それ以上に女性を苦しめたのは、周囲の反応だった。10月、教育関係者が集まる交流会に出席すると、事件を「単なる事故」と切り捨てられ、「児童が感情をむき出しにするのはむしろ良いこと」「小学生をなぜそこまで追い詰めるのか」と、被害届を出したことを逆に非難されたという。
文部科学省が行った平成28年度の問題行動・不登校調査によると、全国の小学校で児童の暴力行為は約2万3千件発生。うち「対教師暴力」は3628件にのぼる。これに対し、警察や児童相談所などが何らかの措置をした児童は219人と、暴力行為全体の約1%にとどまっている。女性は「児童から激しい暴行を受けても、我慢している先生はたくさんいるはず。教育現場であっても、『暴力は犯罪』という認識がもっと広がるべきだ」と訴えた。