『大変でしたね、、りかりかりんちゃんもお母様も、、全部1人で抱えてこられたのですか⁉️』
『いえ、、東先生はとてもいい方で、その度に話をしてご相談にも乗って下さいました。一緒に考えて下さってラブとても感謝しているんですよ。
入学して1週間位で、なんかもう行かないっていうから、今日は休ませますって言ったら、はい❣️では今日からお迎えに行きます❣️何時に行ったらよろしいでしょうか⁉️って仰って本当に来そうな勢いで😱でも、家が近いからそんなこと仰るんだろ、と思っていたら、1時間以上自宅までかかるらしい💦💦休んでも、はい❣️では放課後行きま〜〜す❣️って感じで飛んで来られるので、おちおち休む事もできません😅😅でも、だからこそご迷惑おかけしてるなあ、、って。何とかならないかなあってショボーンショボーンショボーン
『東先生らしいわあ、、🤣🤣🤣
わかりました❣️私も空き時間あるし、そういう時間ありますから、これからりかりかりんちゃんを見に行きますわ❣️私ね、そういう子ども達を助けるのが仕事なの❣️お母様が横について勉強できるんなら、学校でもそうしたら出来るかもね🤔🤔
私、時間の空いてる先生達にも、お声かけてみるから💪💪💪』
『そ、、、そんなこと出来るんですか⁉️
い、、いいんですか⁉️』
『やってみないとわからないけど😊😊😊
でもまあ、お母様、この学校は拓かれた学校で、気になられたらいつ見に来てもいいですから、見にいらして下さいな❣️❣️』
私は、信じられない❣️という顔で、麻織先生を見た。麻織先生は、いたずらっぽいけどやる気にみなぎる眼で、口元には穏やかな笑みを浮かべられて、本当に学校の中の女神に逢ったのかと思った。

ピンポンパンポーン♫ピンポンパンポーン♫
『あら、1時間目の終わりだわ💦💦
ごめんなさい、お母様、すっかり話し込んでしまって💦💦お時間大丈夫でしたか⁉️』
『とんでもないです❣️❣️💦💦💦
私こそお忙しいのに、貴君もいらしたのに長々とお話を聞いて下さり、本当に嬉しかったですラブりかりかりんを、どうぞ宜しくお願い申し上げますm(_ _)mm(_ _)m💦💦💦』

麻織先生は、貴君を連れて振り返り振り返り笑顔を魅せながら、教室へ帰って行かれた。
りかりかりんに思い悩む私の気持ちを同じ学校の先生が聞いて下さり、しかも自ら協力して下さると仰っているラブ加えて所作も美しい麻織先生に私はすっかり虜になり、天にも上る気持ちだった。
心の支えを得て、私の心はこの時ずいぶん安定期に入った。りかりかりんへの関わりにも余裕が持てたと思う。

ある日、りかりかりんを早目にお迎えに行くついでに、クラスまで入ってみた。すると、麻織先生がカメラ片手に、りかりかりん周りを写していた。机の上には、透明のカードに収められた絵カードが既に何枚か貼ってある。
『お母様、いいところにいらしたわラブ
これね、今日の時間割なんだけど、りかりかりんが、何の時間割かわかるように1時間目から並べてあってね、教科書とノートと用意するものが写真に収めてあるの❣️』
『すごいですね❣️これだったら、りかりかりんも次の時間に何を出すのかわかりやすいですねラブ
『東先生もそう仰るもんでね❣️で、今日実際にすぐ出せてたみたいで、他にも何かできないかって、来てたのよ❣️❣️』
視覚化というものを実行して下さっていて、私は本当に嬉しかったラブラブラブこの方、本当に頼りになる❣️❣️❣️実際に授業では、他学年の先生が、りかりかりんの横について下さり、1時間見て下さる事も増えてきたようだった。
その後、東先生のご意見も聞こうと、2人でホームルームが終わるのを待っていた。
1年生達が大きな声で『さようなら❣️❣️』と言うと、ヨロヨロして最初に飛び出してきたのは他ならぬ東先生だった。後ろからは白いシャツを出して、ヘロヘロな姿に、麻織先生と顔を見合わせた。
『東先生の支援もいるんちゃうの⁉️🤣🤣🤣』
2人で顔を見合わせて笑った。
1人のお母さんに過ぎないのに、とても温かい思いが嬉しかった。この時は、しんどい中にもどこか幸せな時間が流れていた。

時は平成18年度。
平成19年、特別支援教育体制に移る事が教育基本法に盛り込まれて、実施1年前の夜明け前という、大きな流れの中にいる事など、発達障害の子に悩み続ける1人のお母さんの私が知る由もなかった。