柳井市『むろやの園』の万次郎さんを訪ねて・・・ | もしかして山口県在住? こじらせ ( 中年 ) 女のアイタタタ…な ブログ ☆

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山口県民になって数年…
日々のエピソードや感じたコトをこじらせながら綴っていきたいと思います。




『古地図を片手にまちを歩こう』企画で柳井市を訪れた帰りに、『商屋博物館 むろやの園』にお邪魔したRieruです★


現存する町屋の中では国内最大級のお屋敷!の中を見学するには450円の入館料を払わなければなりません。
ヤダヤダ、払いたくない!という人は外からも生活用具品等の展示物を見ることが出来ます。
展示物は季節ごとに変えられているようで、今回(秋)は御神輿(おみこし)でした。


小っさ!


イテテ


天神祭用の大きな御神輿を寄進したのですが、記念用にミニ版も作らせたそうです。
看板には『御神輿細工  慶応三年九月吉日  大阪心斎橋南太久良町北に入  鎌田吉左衛門 作』と書かれており、150年も前に作られたことがわかります。
九月・・・大政奉還のちょっと前じゃないですか!
こりゃあ、もっとたくさん“お宝”を見せてくださいな!ということで、中の受付で450円を払いました。
この時、戸は開けっ放しでしたが、今(晩秋〜冬)は寒いので閉めてあります。
遠慮なく開けて入って来てください。←自分ン家か?


イテテ


むろやの園では、ガイドの方が最初に説明をしてくださいます。
蔵や庭を案内することはなく、一箇所でガーッと話をしてくれるのです・・・が!
前回のガイドの方と変わっておられまして、申し訳ないのですがこの男性のガイドさん・・・

面白い!
なんかツボで、すっかり聞き惚れてしまったほどです。
気取ったところはなく、サクサク話されて(私ひとりだったせいもあり)長い時間、楽しい時間を過ごしました♪
ガイドさんになったエピソードや、私の仕事の職種を言い当てるなど、話は尽きません!
話の途中で50代くらいのご夫婦が来られました。
なんでも午前中に見学しに来た時に、奥さまの方が帽子を落とされた?らしいのです。
もしかしたら、むろやの園に落としたかも・・・ということで探しに来られましたが、結局見つからなかったようでした。
他の場所で落とされたのかもしれませんね?
私、顔の日焼けが怖くて帽子を落とすなんて出来ないですぅ〜、みたいなことをご夫婦が帰られた後にガイドさんに言った気がします。
うわぁ、なんてヤな女。

そんなヤな女は、番頭さんが座っていた座布団を見付けました。


これもかなり古いものでしたが、縁起良さそうなデザインです。
何枚かまだ敷かれていました。

当時のそろばんや帳簿などが机に展示されている中、その傍らに実際に使われていた『集金袋』に、興味深い漢字が。


刀3つで『刕』・・・なんて怖い漢字なんだ・・・
きっとすごい武器に違いない!

『州』って意味らしいよ〜。


イテテ


(防州=周防)


屋敷内には、まだまだたくさんのお宝がありました。
2階もあり、見所たくさん!
この手のお屋敷に上がらせてもらうと必ずチェックする、『釘隠し』もありましたよ♪


小田さん家の家紋(左三つ巴)らしく、いろんな小物や持物にもこの家紋が使われていました。

しかし、驚きの釘隠しも発見!


えっ?これ・・・釘隠れてる?
もしかして『釘見せ』?


イテテ


(丸いのは釘じゃないかも・・・いやヤッパリ釘?)


お庭にも珍しいものがあります。
商家に祇園社・・・


小田家の守護神として、商売繁盛を祈願されてきました。
毎年6月に祇園祭りが行われていたそうです。
年間を通じて昔は、この頃が疫病が出やすい時期だったんですね。

お庭に出て一番目立つ建物は、赤マルの『中蔵』でしょうか。


靴を脱いでスリッパに履き替えます。
冬場は冷えるかも・・・マイスリッパを持参してください。
いや、夏場も潔癖症の方はマイスリッパを用意しておいた方が賢いです。

2階に上がると立派な梁に目が釘付けになります。


実際に使われていた滑車がそのまま付いてる!

展示物は多く、これを観るだけでも入館料を払う価値はあります。


ほら、小田家の家紋入の小物入れがきらきら

珊瑚のかんざし、発見!


見えにくいですが、ロープと錨(いかり)のデザインがなんともツボ!

めちゃくちゃ細かい作りのかんざし?と櫛(くし)!


象牙製ですかね?
代々のお嫁さんが使われていたいたそうです。
特別な日に挿してしたんでしょうね。

1回目よりも2回目の方が、改めて気付く細かい仕事に、ため息の数も増えます。
今回はガイドさんに教えていただいた、『ジョン万次郎も使っていたらしい!』という『手廻し式ミシン』をじっくり観ました。


『ジョン万次郎も使っていたらしい!』というのは、“ ジョン万次郎の手垢が付いているミシン ”というわけではなく、万延元(1860)年にアメリカから持ち帰ったものと同じもの?ということらしいです。
それはそれは、大事に日本へ持ち帰ったんでしょうね。
そんな頃の、(多分)高価なものが小田さん家に・・・どこまで裕福だったんですか汗
ああ・・・お宝鑑賞で満喫しすぎて、頭がクラクラします♪
さあ、(スマホの充電も無くなったことだし)柳井駅から電車に乗って帰りましょう。


電車に乗る前にカバンの中をちょっと整理しておこう。
ん?

ナイ・・・

私の・・・帽子が!


アイタタタ


(柳井の町の何処かに例の奥さまのと私の帽子があります・・・)