岩国市『宇野千代生家』で咲き始めた薄墨の桜❀と両袖瓦★ | もしかして山口県在住? こじらせ ( 中年 ) 女のアイタタタ…な ブログ ☆

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日々のエピソードや感じたコトをこじらせながら綴っていきたいと思います。



先日の土曜日は、岩国市の錦帯橋付近の桜並木はまだ満開には程遠く、残念な思いをしたRieruです★


じつは前もって依ちゃんが調べていてくれて、『 宇野千代生家 』にある薄墨の桜が少し咲いているとのことを知りました。
そうか、ソメイヨシノより早めに咲くんですね 桜
ってか生家に薄墨の桜なんて、粋ですね〜♪
いつか訪ねたいと思っていたので、良いキッカケになりました。
行きましょ、行きましょ♪


※表記としては『 宇野千代の生家 』でしょうか『 宇野千代生家 』でしょうか?

生家は錦帯橋からほど近い場所にあり、駐車場は生家の隣に3台分、近くに6台分あります。



その駐車場から少し歩くと背の高い桜が見えてくるので、すぐに分かりました。



入館料は大人300円で、残念ながら室内は撮影禁止であります!

屋外からは撮影OKです。



千代さんの格言がいろいろと貼られていて、うんうん、その通りだと、つい大げさにうなづいてしまいました。



『 心をかけると 暮しが楽しくなる。』

確かに楽しいです。


ひとつひとつ見ていると、なんとなく視線が・・・気になって周りを見ると、千代さんパネルが佇んでいてドキリ。



せっかくなので依ちゃんに頼んで一緒に並んで撮影してもらいました。


私はちょっと前かがみになって写ったのですが、千代さんは150cmあるかないかの身長だったようです。


      ※私の服、珍しい色なので加工しました

なんだか、本当に一緒にそこにいるみたいで、お気に入りの1枚になりました。


昔使われていた井戸もあり、ちょっと感動・・・



千代さんは約50年も故郷とは縁を切っていたそうです。( 何度かは訪ねたらしいですが )
・・・なぜでしょうか?

明治30 ( 1887 ) 年に岩国市川西町 ( 当時は横山村 ) で生まれ、2歳の時に母トモさんが亡くなり、継母リョウさんに育てられました。
千代さんとリョウさん、歳がひと回りしか違わないのに、母子になったのでした・・・
岩国尋常小学校 → 岩国高等女学校に在学中、( 従兄の藤村亮一と14歳で結婚するも、10日くらいで出戻る・・・従兄と言ってもリョウさんの姉の子なので血縁関係は全くナシ ) 父 俊次サンが亡くなります。
千代さん曰く俊次サンは『 生涯定職を持たず、自分のしたいことだけをする男 』だったみたいです。更に女に学問は不要と言わんばかりに、新聞や雑誌を読むのを禁止されていたのだとか。
禁止されたら逆効果ですよね〜。
トイレでこっそり読まれていたそうです。
亡くなられた後は『 女子文壇 』などの雑誌に作品を投稿されるなど、文学に興味を持たれ、同人誌『 海鳥 』を発行されています。
川下村尋常小学校の代用教員となりますが学校を辞め ( させられ )、なんと18歳で韓国のソウル ( 当時は京城 ) に行ってしまいました!

えっ?
なんで?韓流ファン?


イテテ


同僚の男性教師 佐伯先生に恋をして、ラブレターを生徒に “ 渡して☆ ” と頼み、めっちゃ噂に汗ってか朝帰りしたとか〜ハート
で、クビ ( 女性側だけ ) になり、ほとぼりが冷めるまでとりあえず韓国に。
しかし、言葉もよく分からないのに韓国って・・・リョウさんが少しお金を融通したのでしょうか?
いや、働いていた時は給料袋をそのままリョウさんに渡していたそうなので、それは無いですかね。
女学校の時の恩師を頼って行ったそうです。
半年 ( 一年とも ) 経って岩国に帰って佐伯先生に会いに行っても突き放され、さらに他人に後ろ指を指されるのにも嫌気がさし、従兄を頼って京都へ旅立ったのでした。
( その従兄 藤村忠は14歳の時に結婚した藤村亮一の弟・・・その後21歳で忠と結婚しています・・・クドいけど血縁関係ナシ )
この時千代さんは19歳で、その後70代半ばまで再び岩国の地に足を踏み入れることはありませんでした。
弟さんからの『 生家の傷みが激しくて倒れそう! 』という連絡を受けて、生家の復元をしたそうです。
失われそうな、かけがえのないものを修復する・・・という志は『 薄墨の桜 』の時のものと重なります。
千代さんが岐阜県に薄墨の桜を見に行ったのは73歳で、生家の修復完成が77歳 ( +勲三等瑞宝章を受章 )。そして『 薄墨の桜 』を出版されたのが82歳・・・なんてバイタリティー溢れる方なんでしょうか。
だいたい修復した方が高くつくと知れば、普通の人は建て直しますよね〜。
しかし、庭に100本もの楓や、薄墨の桜も植えてしまうという素晴らしさ きらきら



おかげで、平成29年のこの日も岩国にいながら薄墨の桜が堪能できます。
あのまま、もうボロっちいから〜と諦めて手放していたら、決して薄墨の桜を見ることはなかったと思います。



逆に、無かったら無かったで、いつか岐阜県に行って、樹齢1500年の大木の薄墨の桜が見たい!と鼻息を荒くしていたかもしれません。
いや、もうすでに鼻息が・・・
花粉症で鼻水で詰まっています。


イテテ


( きしゃないな〜 (ノД`)・゚・!)


しかし・・・



庭の中央あたりにある、石の仏頭がインパクトありすぎです!
つい、いろんな角度から撮影してしまいました。
桜より枚数が多いかも。


イテテ





英国風のガーデンも好きですが、優しい踏み心地の苔が繁る日本庭園も素敵です。



瓦を立てて埋めてある箇所も。
わぁ♪なんか素敵ですね〜♪と、この時は全く気が付きませんでした。
岩国といえば、武家屋敷などに使われていた『 両袖瓦 』という瓦が有名です。
もしかしてもしかすると・・・



この瓦、両袖瓦じゃないですかね?

アナタ、 “ 岩国 ” にこだわりすぎー!


アイタタタ


( こだわりすぎて正解でした・・・問い合わせたら確かにあれは両袖瓦で、昔は数cmほど地上に出ていたらしいです・・・それを千代さんが健康の為にと草履を履いて瓦の上を歩いていたそうで・・・足裏を刺激するの、真似しよっ 影きらきら )