周南市にある『 ラ・ナチュラ 』さんの猫の日 ( 2月22日 ) 企画で、猫のお面制作に取りかかったRieruです ★
白かったお面に、なんとなく夕景?っぽく見えるように着彩。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170214/23/ririmu777/8d/84/j/o0960054013868955455.jpg?caw=800)
右側から、飼い猫ウルフが臭いをクンクン。
左耳には月とパールを、右耳には砂をボンドで付け、星を飛ばしてみました
![きらきら!!](https://emoji.ameba.jp/img/user/ch/chisono200/1075.gif)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170216/19/ririmu777/e1/a7/j/o0960054013870223130.jpg?caw=800)
中也様の詩に出てくる『 月夜の濱邊 』をイメージして。
『 月夜の濱邊 』
月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちてゐた。
それを拾つて、役立てようと
僕は思つた訳でもないが
なぜだかそれを捨てるに忍びず
僕はそれを袂 ( たもと ) に入れた。
月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちてゐた
それを拾つて、役立てようと
僕は思つたわけでもないが
月に向かつてそれは抛 ( ほう ) れず
浪に向かつてそれは抛れず
僕はそれを袂に入れた。
月夜の晩に、拾つたボタンは
指先に沁 ( し ) み、心に沁みた。
月夜の晩に、拾つたボタンは
どうしてそれが、捨てられようか?
検索して、この詩を書いた時の中也様の心情を知るとウルっときます。
人によって感じ方や景色の見え方は違うと思いますが、この詩に出てくる “ ボタン ” は赤色かな?と思い、木のボタンをマジックで塗り塗り。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170217/17/ririmu777/94/a6/j/o0960054013870849665.jpg?caw=800)
気を付けて!
このマジック、水性よ!
イテテ
中也様自身を加えたくなり、シルエットですが帽子にマント、そして愛煙していた煙草 “ ゴールデンバット ” も描いてみました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170216/19/ririmu777/24/56/j/o0960054013870223134.jpg?caw=800)
『 七銭でバットを買つて 』
七銭でバットを買つて、
一銭でマッチを買つて、
――ウレシイネ、
僕は次の峠を越えるまでに、
バットは一と箱で足りると思つた。
山の中は暗くつて、
顔には蜘蛛の巣が一杯かかつた。
小さな月が出てゐるにはゐたが、
それでも木の繁つた所は暗かつた。
ア、バアバアバアバ、
僕は赤ン坊の時したことを繰返した。
誰も通るものはなかつた。
暫くゆくと自転車を下に落として、
自分一人は草を掴めば上がれるが、自転車を置いとくわけにもいかず
という災難者にあつた。
自転車に紐か何か付いているでせう、と僕は云つた。
へい、――それには全く気が付きませんでした、
自転車は月の光を浴びながら、
ガタ/\といつて引揚られた。
――いつたい何処までゆきなさる、
――いえ、兄の嫁の危篤を知らせに、此の下の村まで一寸 ( ちょっと ) 。
自転車の前の、ランプが灯 ( つい ) た。――大人しそうな男である。
僕は煙草に火を点 ( つ ) けて、去りゆく光を眺めてゐた。
アババババ、アババババ、
仮面から見て左頬には、ススキみたいな植物を。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170216/19/ririmu777/76/8a/j/o0960054013870223140.jpg?caw=800)
パッと見、猫のヒゲっぽく。
中也様の代名詞の帽子を額に乗せて、完成
![きらきら!!](https://emoji.ameba.jp/img/user/ch/chisono200/1075.gif)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170216/19/ririmu777/cc/eb/j/o0960054013870223147.jpg?caw=800)
鼻の部分を『 一つのメルヘン 』をイメージして、小屋にしました。
『 一つのメルヘン 』
秋の夜 ( よ ) は、はるかの彼方 ( かなた ) に、小石ばかりの、河原があって、
それに陽は、さらさらと、
さらさらと射しているのでありました。
陽といっても、まるで硅石 ( けいせき ) か何かのようで、
非常な個体の粉末のようで、
さればこそ、さらさらと
かすかな音を立ててもいるのでした。
さて小石の上に、今しも一つの蝶がとまり、
淡い、それでいてくっきりとした
影を落としているのでした。
やがてその蝶がみえなくなると、いつのまにか、
今迄 ( いままで ) 流れてもいなかった川床に、
水は
さらさらと、さらさらと流れているのでした......
?
・・・ “ 小屋 ” なんて出てきませんけど?
イテテ
イメージです、イメージ。
早速、周南市の『 ラ・ナチュラ 』さんに持って行って飾っていただきました♪
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170216/19/ririmu777/2f/67/j/o0960054013870223156.jpg?caw=800)
県美に出展された織物に・・・恐縮&感激です
![汗](https://emoji.ameba.jp/img/user/yu/yukinko-days/20224.gif)
なんだか狙ったわけではないのに、中也様のイメージに合ってる!
しかし、自宅で完成した仮面を撮影してると娘bが見て、こんなセリフを・・・
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170216/19/ririmu777/2b/80/j/o0960054013870223163.jpg?caw=800)
「 うわぁ母さん、すごいね! 頭に・・・ンコ乗ってる!」
アイタタタ
( それも爽やかな朝に!)