娘bから痛恨の一撃!の巻。 | もしかして山口県在住? こじらせ ( 中年 ) 女のアイタタタ…な ブログ ☆

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山口県民になって数年…
日々のエピソードや感じたコトをこじらせながら綴っていきたいと思います。




周南市にある『 ラ・ナチュラ 』さんの猫の日 ( 2月22日 ) 企画で、猫のお面制作に取りかかったRieruです ★



白かったお面に、なんとなく夕景?っぽく見えるように着彩。



右側から、飼い猫ウルフが臭いをクンクン。


左耳には月とパールを、右耳には砂をボンドで付け、星を飛ばしてみました きらきら!!



中也様の詩に出てくる『 月夜の濱邊 』をイメージして。


『 月夜の濱邊 』

月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちてゐた。

それを拾つて、役立てようと
僕は思つた訳でもないが
なぜだかそれを捨てるに忍びず
僕はそれを袂 ( たもと ) に入れた。

月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちてゐた

それを拾つて、役立てようと
僕は思つたわけでもないが
           月に向かつてそれは抛 ( ほう ) れず
           浪に向かつてそれは抛れず
僕はそれを袂に入れた。

月夜の晩に、拾つたボタンは
指先に沁 ( し ) み、心に沁みた。

月夜の晩に、拾つたボタンは
どうしてそれが、捨てられようか?


検索して、この詩を書いた時の中也様の心情を知るとウルっときます。
人によって感じ方や景色の見え方は違うと思いますが、この詩に出てくる “ ボタン ” は赤色かな?と思い、木のボタンをマジックで塗り塗り。



気を付けて!
このマジック、水性よ!


イテテ



中也様自身を加えたくなり、シルエットですが帽子にマント、そして愛煙していた煙草 “ ゴールデンバット ” も描いてみました。



『 七銭でバットを買つて 』

七銭でバットを買つて、
一銭でマッチを買つて、
――ウレシイネ、
僕は次の峠を越えるまでに、
バットは一と箱で足りると思つた。

山の中は暗くつて、
顔には蜘蛛の巣が一杯かかつた。
小さな月が出てゐるにはゐたが、
それでも木の繁つた所は暗かつた。

ア、バアバアバアバ、
僕は赤ン坊の時したことを繰返した。
誰も通るものはなかつた。

暫くゆくと自転車を下に落として、
自分一人は草を掴めば上がれるが、自転車を置いとくわけにもいかず
という災難者にあつた。

自転車に紐か何か付いているでせう、と僕は云つた。
へい、――それには全く気が付きませんでした、

自転車は月の光を浴びながら、
ガタ/\といつて引揚られた。

――いつたい何処までゆきなさる、
――いえ、兄の嫁の危篤を知らせに、此の下の村まで一寸 ( ちょっと ) 。

自転車の前の、ランプが灯 ( つい ) た。――大人しそうな男である。

僕は煙草に火を点 ( つ ) けて、去りゆく光を眺めてゐた。

アババババ、アババババ、
 





仮面から見て左頬には、ススキみたいな植物を。



パッと見、猫のヒゲっぽく。



中也様の代名詞の帽子を額に乗せて、完成
きらきら!!



鼻の部分を『 一つのメルヘン 』をイメージして、小屋にしました。


『 一つのメルヘン 』

秋の夜 ( よ ) は、はるかの彼方 ( かなた ) に、小石ばかりの、河原があって、
それに陽は、さらさらと、
さらさらと射しているのでありました。

陽といっても、まるで硅石 ( けいせき ) か何かのようで、
非常な個体の粉末のようで、
さればこそ、さらさらと
かすかな音を立ててもいるのでした。

さて小石の上に、今しも一つの蝶がとまり、
淡い、それでいてくっきりとした
影を落としているのでした。

やがてその蝶がみえなくなると、いつのまにか、
今迄 ( いままで ) 流れてもいなかった川床に、
水は
さらさらと、さらさらと流れているのでした......





・・・ “ 小屋 ” なんて出てきませんけど?


イテテ


イメージです、イメージ。



早速、周南市の『 ラ・ナチュラ 』さんに持って行って飾っていただきました♪



県美に出展された織物に・・・恐縮&感激です汗
なんだか狙ったわけではないのに、中也様のイメージに合ってる!


しかし、自宅で完成した仮面を撮影してると娘bが見て、こんなセリフを・・・



「 うわぁ母さん、すごいね!    頭に・・・ンコ乗ってる!」


アイタタタ


( それも爽やかな朝に!)