前回記事の『 光ふるさと郷土館 』の斜め前の建物に住んでみたいRieruです ★

“ 礒部 ” さん家の本家は登録有形文化財の建物に指定されています。
・・・住めないね。
イテテ
こちらの建物は施錠されているので、勝手に入ることは出来ません。
光ふるさと郷土館で見学された後、本家に案内されます。
お邪魔しま~す。
玄関入って左側の部屋には当時のまま置かれたソファーが。

ガイドさんがいたお陰で、ダイブするのは抑止されました。
・・・いなくてもヤメテ!
イテテ
ある部屋にはこんな手紙が展示されています。

き、奇兵隊の文字が!
※ 南奇兵隊へ献金していてそれに対する感謝状?
これは “ 献金のお礼の手紙 ” として書かれていますが、じつは礒部さんはお金を “ 貸して ” いただけでした。
南奇兵隊が勝手に “ 献金 ” してもらったことにして、ちゃっかり毎度あり~♪って!
イテテ
( 文面にある “ 金七両 ” は現在の約100万くらいだそうです )
もちろん磯部さん家だけではなく、たくさんの豪商に “ 献金 ” してもらったんでしょうね。
どんな風に交渉したのか気になります。
この屋敷は2階もあり、梯子を半分あたりまで登らせてもらいました。

2階には衣服を入れる箪笥などがあり、物置として使われていたようです。
2階で生活することはありませんでした。
上から見下ろすのは失礼にあたるとのことで・・・
あ、岩国にもありましたね。
って、礒部さん家は武家屋敷じゃないし!
イテテ
岩国の武家屋敷
ふと庭に目をやると巨大な蘇鉄 ( ソテツ ) があり、思わず声が出てしまいした。

「 圧巻!」
約300年前の琉球・・・沖縄から持ち帰ったものだそうで、じつは株の部分は一つです。
は?
こんなにワサワサ繁っているのに、1本の木なんですか?
す、すごすぎる!
なんだか良い “ 気 ” がここにはあるのでしょうか?
こちらの本家さんは廻船業の他にも金融業・材木などを扱うだけではなく、広大な田畑や塩田を持つ大地主だったそうです。
江戸時代初期、田布施から来た商人の磯部さんは代々室積浦の年寄り役を務めて苗字を許されていました。
いつからかはわかりませんが “ 磯 ” から“ 礒 ” に変えています。
醤油屋さんにあった賞状や3枚目の画像の “ 感謝状 ” の名前はすでに “ 礒 ” ですね。
ガラス越しに蘇鉄を鑑賞・・・

このガラス、摺りガラス!
山並みのデザインが施された摺りガラスが!
そして左下に可愛い鳥居が。
レトロガラスな上、摺りガラス・・・
しかもこの山のデザインの摺りガラスは機械で彫ったものではなく、ハンドメイドなんだそうです。
膝まづいてマジマジと見てしまいました。
あ、これ。

この8枚の摺りガラス、うちにください!
イテテ
( 勝手に注文して作ってください )
屋外と廊下を隔てるレトロガラスはなかなかの大きさで、ガラスさん談によると
「 こんな大きなレトロガラスは珍しいけど、このままにしといても大丈夫?」
と訪れた方が心配するほど。

確かに・・・
防府市三田尻の英雲荘で見たレトロガラスより大きいかも。
英雲荘のレトロガラス
ふぅ。さすが本家は違う。
ってかまだ礒部家さんは続いておられまして、子孫の方は東京在住なんだそうです。
あ、柳井の小田屋さんトコと一緒ですね。
柳井の小田家さん
うわ。

これすごい、襖です。
なんでも昔、中国から来た僧が描かれたそうで・・・
なんか中国っぽい。
まぁ♪可愛い鴨の?絵が。

うちの襖と替えてほしい。
あ・・・猫が攻撃するかも!
イテテ
( この鴨は動かないし、匂いもしません )
素敵な襖絵があった8畳の部屋は、当時 商談に使われていたそうです。

手前にある4畳の部屋は、お付きの者が控える『 控えの間 』なんだそうです。
それぞれの部屋に置かれた書画や調度品を拝見すると、まるで小さな美術館にいるようです。
茶の間にも案内していただきました。
うーん。
この小さい襖・・・天袋の鴨居、曲がってます!

なんでも、圧迫感を与えないようにと敢えてカーブに作っているそうです。
この廊下の曲がり角のカーブも素敵~・・・
良い仕事してます。

あ、ガイドさんの靴下も素敵です!
アイタタタ
( このタイプの靴下、踏ん張りがきいて良いんですよね~♪)