4月3日に『鎌倉だから、おいしい。』が集英社より刊行されました。

何年も前からずーっと書きたかったテーマで、三年前からスタートした連載が元になっています。

やっと形になったのですが、刊行して五日目に外出自粛宣言が出て、大手の本屋さんは軒並み休業してしまいました。

頼みの綱であるAmazonはあっという間に在庫切れ。版元はすぐに補充をしてくれたのですが、物流も生活物資優先とのことでなかなか在庫に回らず、各方面から「買えないよ〜」という声をいただいたおりました。(Amazon、今は解消されたみたいでホッとしております)

そんな憂き目にあっている作品ですが、はっきりいって自信作です。

鎌倉が好きな方はもちろん、そうでない方でも楽しんでいただけると思います。

退屈はさせません!

いいお店ってどんなお店だろうか。

東京に仮住まいしている頃から、ずっと考えていました。

本の前書きにも書きましたが、おいしいだけが店の魅力じゃないし、予約が取れないからいい店というわけないし、じゃあ、一体どういうところを「いい店」というのだろう、それがこの本テーマです。

私なりの「いい店とは」を私が子供の頃から住んでいる鎌倉という街を通して書きました。

 

そして、「食」も自分の永遠のテーマです。

食べるものを作るのも、作ってもらうのも、食べに出かけるのも好き。

そんな私が「食」をテーマに13冊の本を選びました。

選んだ13冊と、その選書の理由をショートエッセイという形で書き、「鎌倉育ちの美味案内」という小冊子にまとまりました。

この度、蔦屋書店のECで「鎌倉だから、おいしい。』を購入いただくともれなくその小冊子がついてきます。

食にまつわる13冊は、レシピではなく、文章で読む食という観点で選びました。

SNSに浸かっているとどうしても細切れの情報に心を乱されがち。だから、本を読むという行為が楽しくなるような本をあげました。

この「オマケ」がつくのは5月いっぱい。

どんな本を選んだのか興味あれば、ぜひ蔦屋書店のオンラインでお求めください。

 

今、鎌倉は小町通りも由比ヶ浜通りもひっそりとしております。

海沿いの道ではいたるところに海岸の使用を控えるように促す黄色い貼り紙があります。時々、これは現実なんだろうか?と思うこともあります。

騒動が終息して、街に人手が戻ってくるその日を心待ちにしております。