先日のモーターショーで感じたことがもう一つあります。
同行してくださった某男性ライフスタイル誌の編集者によれば、
「今、2億円以上のクルマが熱い」のだそうです。
世界で何台、もちろん日本には数台しか入ってこないような(場合によっては一台だけとか)
超〜〜〜〜〜ラグジュアリーなクルマの市場が盛り上がっているんだとか。
メルセデスのブースにあった「プロジェクト・ワン」なんかもその一つでしょう。
単なる高級車ではなく、
バカっ速いだけのが売りのスポーツカーでもなく、
例えばドアノブの素材にもこだわり抜いた芸術品のようなクルマです。
つまりは現代アートを買うような感覚で手に入れるクルマなのかもしれません。
今時のミリオネアは現代アートがお好きなようです。
日本のネット通販の創業者がバスキアを落札したことがニュースになりましたし、
彼に限らず、若き成功者にはアートに興味がある方が多い。
(いわゆる名画ではなくて、アート、です)
お金を手にして衣食住が満ち足りてくると、次に欲するのは実用性のない贅沢なのかもしれません。
そういえば、バブル時代、ゴッホのひまわりを安田火災海上が落札して、世間が唖然としたことを思い出しました。
大昭和製紙の会長は買い漁った名画を「自分が死んだら棺に入れて欲しい」と言って、大顰蹙を買いましたよね。なつかしいエピソードだなあ。
おっと、話がずれてしまいました。
私なりにクルマの行く末を考えたくてモーターショーに足を運んだのでした。
すっかり、EV(電気自動車)と自動運転だけがその可能性だと決めつけておりましたが、
一方ではアートとしての存在しようとするクルマもあることを知りました。
走る芸術ってかっこいいですよね。
車内の空間だけではなく、運転している時間も含めてのアートなんだろうなあ。
やっぱりクルマはおもしろい。
結局のところ、それにつきますね。