クリスマス前のことですが、

「串の坊」の乾さんにお誘いいただき、六本木ヒルズ店に伺いました。

目的は、串カツのグルテンフリー・コースの試食です。

 

 

ここ数年よく聞くようになった「グルテンフリー」、

小麦粉を一切取らないという食事療法です。

テニスのノバク・ジョコビッチがこれを実践して精神面が安定し、

ナンバーワンになったことからぐっと知名度が上がりましたよね。

(まあ、今でも、ラケット叩きつけているのを時々見るけれどね)

新しいダイエット法としても注目されています。

 

最近では、米粉の麺やパンも手に入りやすくなったけれど、

やっぱり困るのが揚げ物だそうです。

唐揚げとか天ぷらとか、みんな小麦粉を使いますからね。

 

そこで、串の坊では、六本木店限定でグルテンフリーのコースを開発。

米粉などを使い、通常と変わらない串カツの提供を始めるそうです。

2017年1月1日のスタートを前に、その試食に呼んでもらいました。

新しいものや美味しいもの、そして揚げ物が大好きな私は

ドクター Xの岸部一徳状態でお店に向かったのでした。

 

まず1本目を食べると、乾さんから

「ね? 全然、変わらないでしょう?」

と笑顔で問いかけられたのですが・・・。

冷静になって考えてみると、神奈川県で生まれ育った私は、

串カツというものにあまり、いいえ、ほとんど馴染みがなかった!

変わらないかどうか、変わる前を知らないのでわからない!!!

正直にそれを申告し、

カラッと揚がったそれぞれがとってもおいしいことをお伝えしました。

乾さん、それなら、と

今食べた二本と同じ内容で通常の串揚げ(つまりは小麦粉入り)を頼んでくださいました。

あのですね、本当に同じ。

私には、粉の違いはまったくわかりませんでした。

その後はひたすら揚げ物を堪能。

昼から、合計17本もの串カツを平らげたのでした。ビールもなしに。

 

軽はずみなことはかけませんが、

グルテンフリーを実践している人の多くは、

小麦粉というアイテムそのものではなく、

今全世界を流通している小麦粉には遺伝子組み換えをしているものが目立ち、

それを断つことで精神面や体調に及ぼす影響が大きいという考えなんだそうです。

同席した実践者たちに、三週間、いや二週間やってみるだけで、

心や身体が変わったことを実感するよ、といわれ、

影響されやすい私は、

得意のポリシー「自分を実験台にする」を発動させようかと決意します。

これなら小麦粉なくたって生きていけるでしょ、と

串カツを頬張りながら自分にいい聞かせ始めます。

 

店を後にしてからも

うどんより圧倒的に蕎麦(十割蕎麦なら OK)が好きなんだから大丈夫、

クッキーやケーキなどの甘いものは元々そんなに食べないし、

唐揚げはコーン粉で作ればいいし、

麺とパンは米粉製があるし、

と、対策を考えました。

問題は天ぷらかなぁ、などとね。

 

それなのに、あ、そうだ、せっかくヒルズにいるんだから、

と、つい二階のロブションのパン売り場に立ち寄ってしまいました。

ほんの出来心で。

すると、「パクチーとクミンのフォカッチャ」が目に飛び込んできたのです。

まずはこれを食べてから、命を、じゃないよ(こういう冗談も最近はうるさいですよね〜、ま、許してね)、グルテンを断とう!と思いました。

 

帰宅早々、これを食べると、

や〜〜〜、衝撃的な美味しさ!

 

そんなこんなで、未だ、

グルテンフリーを実践できずにいます。

区切りのいいところで、

新年から始めてみようかな、と思いつつ、今年も暮れようとしておりますが・・。

 

串の坊のグルテンフリー・コース、

ロブションのパクチーとクミンのフォカッチャ、

どっちも本当におすすめですよ。

矛盾こそが人間の証。

ということにしておこうっと。