『地味にスゴイ!』終わっちゃいましたね。

 

この週末、私は地味に校正しておりました。

*校正と校閲はほぼ同義語です。違いがよくわからないので、編集者に聞いて、また書き込みますね。

 

 

二月に刊行する文庫本のゲラです。

 

正直にいって、

校正の方に(ドラマの石原さとみさんの部署の人たちですね)

原稿を書き直されるのが大嫌いです。

事実誤認の指摘をしていただくのは本当にありがたいのですが、

その間違った部分を含めて、すらっと文章全体を直してくる校正さんも時々いらっしゃいます。

編集者によれば書き手や作家もいろいろで(当たり前だ)、

これを「ああ、こういう風な表現もあるのね〜」と参考にする人と、

私のように「はぁああ?? なんで、私の原稿を他人が書き直しちゃうんですかぁ?わけわかんないんですけどぉ」とムカつく人とわかれるらしいです。

 

そういえば、昔、連載の担当者と「、」の位置一つで小一時間ほどもめたことがあったなあ。

というか、あったらしいんだけれど、私は覚えていなくて、後々その編集者から苦笑いとともに聞かされました。そんなことはしょっちゅうだったから、忘れちゃったのよ。

あの頃の私は扱いにくかっただろうなあという自覚はあります。

自分の書いたものは自分で守らないと、寄ってたかってみんなに壊される!ぐらいの強迫観念があったのですよ。笑っちゃうけど。

 

自分の名前で印刷される原稿については、点一つ、丸一つ、もちろん「てにをは」全部、絶対に自分で決めたいです。というか、そうすべきだと今でも思っています。

まあ、今では、校正からや編集者からの提案を「参考に」という態度をとるぐらいには大人になった。そういう可能性もあるのか、と受け止められるようになりました。

 

そんな私ですから、

石原さとみさんが演じた河野悦子みたいな人に担当されたら、衝突するだろうなあ。

実際には、書き手が校閲者と会うことってまずないですけどね。

シリーズものなんかだと、作家から前と同じ人で、とリクエストすることはあるらしいですが、こちらが名前を知る機会はほとんどないです、多分。現実はね。

 

 

そんなことは百も承知で、

でも、あのドラマを見て良かったと思います。

こんなにお世話になっているのに、

普段は、なんていうんだろう、風紀委員長とか校則にうるさい先生ぐらいに思っている校閲者に対しての気持ちがほんのちょっと変わりました。

 

さ、来月は別のゲラがどん!と来る予定。

ありがたいことです。