電車ではなくバスの中の出来事
先日の夕方の
少し混雑気味のバスの中
二人の中年女性が
ずぅ~っと会話をしていました
なんなら
バス停に並んでいるときから
止まることなく
どちらかが聞き役なんてこともなく
お互いにまるで競うように
プライベートな話を大声で話していました
そんな会話を子守唄にできるほどに
疲れてウトウトしていた私もアレだけど
よく喋る人たちだなぁと思いつつ
意識と無意識の間を行きつ戻りつ
聞こえているけど
でも寝れちゃう
そんななか突然
太いおじさまの声が車内に響きました
うるせえぞ
いい加減にしろ
お前らのだけのバスじゃねぇ
誰もお前らの話なんか
聞きたくねぇんだよ
その声を合図に静まりかえる車内
幽体離脱からパキッと目覚めた私の意識
言葉は乱暴だったけど
車内の人は
誰もおじさまを怖がっていなかったし
むしろあなたは
皆が思っていたことを代弁してくれた
ヒーローでした
いやほんとにナイスタイミング
おじさまありがとう
あとふたつ先が
私の降りるバス停でした