電話相談でカウンセラーさんと話した後、私は一度夫との自宅に戻りました。

この時は、
「もう離婚しかない」という気持ちと
「まだやり直せる」という気持ちで、
自分でもどうしたらいいか、どうしたいのか全くわからない状況でした。

ただはっきりしたことは、
自分の納得できる決断をしたいということ。


とりあえず洗濯や掃除、
そして身の回りの整理をしようと自宅に戻って来ました。

夫のいなくなった部屋で、目に入るのは思い出のものばかり。

一緒に選んで買った食器棚やソファ。
一緒に出かけたときに買ったぬいぐるみ。
お祝いで頂いた思い出の食器。
夫からプレゼントでもらったアクセサリー。

夫と一緒に人生を歩むと誓ってから、
二人で作ってきた空間。

夫と二人で楽しかったことばかりが思い出されるけれど、
夫の姿は今はありません。

片付けなどしながら、涙が止まらず、
鳴咽しながらずっと泣き続けました。

どこで道を間違えてしまったのか、
これからどうなってしまうのかわからず、
たった一人で暗い暗いトンネルに取り残された気持ちでした。

カウンセラーさんと話したことを思い出して、
どうすることが、未来の自分に繋がることなのかを何度も考えました。


そんな時、実家の母から電話がありました。