こんにちは
明るい依存症家族 Liri です(こーゆー自己紹介一回やってみたかったw)
たまーにTwitterやキャスで聞かれる金銭管理について
今日は書いてみます
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簡単に言うと我が家は 「毎日清算制度」を採用しています
旦那さんは、ギャンブルへの衝動のトリガーが現金でした
実際、借金発覚後から金銭管理を本人に任せた結果(ちょっとこれは、賛否両論ありますがネットにはこうしたほうがいいと書かれていることもありますよね)
1週間で1万円スリップしていたようで、更にその溶かした一万円を補填しようと必死に金融機関を探していたことが発覚したんです
任意整理してるから、どこからも借りられなくて、結局わたしにバレてとんでもなく怒られたんですけどね
そこから、わたしがらいくみさんに繋がったことで、
依存症真っ最中の人に、金銭管理を任せるのは “あなたどうぞギャンブルをしてください”と誘惑しているようなもの。
ギャンブル依存症の本人は、ギャンブルが苦しくて辞めたいの。
だから、トリガーになる要因を徹底的に排除して、まずはギャンブルができない環境をなるべく作ることが大切 と教えてもらいました。
ここは家族の厳しさが必要なところだと思います
そこで、我が家は毎日2500円清算制度(これも2人で話し合って納得した金額です)
それ以外に必要なときは用途を聞いて手渡し、必ず領収書確認 というようにしています
これも依存症治療の一環
欲しいものは、一緒にお買い物に行ったときに買います
なのでカード類や通帳、印鑑もすべて私が管理しています
これを見た家族の方「大人が所持金数千円なんて、可哀想じゃないか」と思ってませんか
わたしも、最初夫が会社の方から飲み会に誘われたときに行けなかったから辛かったと言われたとき、「ごめんなさい」と謝ってました
でもよく考えてみてください。こうなったのはなぜ
お金を持ったらスリップしちゃうかもしれない。今日は何にお金を使ったのか。
疑心暗鬼になるのなんて、当たり前です。
そんな不安を抱えている自分の心の声はどうですか聞いてますか。
自分はさんざん嘘をつかれて傷ついてる。なのにどうして相手が可哀想なのか
自分にとって一番可哀想なのは、たくさん嘘をつかれて傷ついた自分です。
これをらいくみさんに言われたとき、頭をハンマーで殴られたような衝撃でした
なので旦那さんに「毎日金額を決めて清算したい。わたしは今、たくさん嘘をつかれたからここまでしないと安心できない。わたしのためにやってほしい」ととっても勇気をもって伝えました。(なぜ勇気がいるのだwこの頃はバリバリの共依存思考だ~)
「じゃあ、たまに買い出しも頼まれるし、2500円で設定してほしい」
と旦那さんから交渉されたので、じっくり話し合って同意しました。
最初は、毎日清算する度にとっても嫌な顔をしていました
「一生こんなんかと思うと、病む」とも言われました。
わたしはそのたびに罪悪感で苦しかった
でもわたしは、自分の安心のために続けました
すると、2週間ほどで旦那さんに変化が出てきました
「2500円ってさ~、結構使えるよね。お昼定食も食べれるし。千円って、重たいね。千円でいろんなことできるね。増やさなくていい2500円に安心してきた」って
(1万円以下は紙くずと思っていた元ギャンブラーです)
この毎日清算制度にはいくつかのルールがあって
2500円 ギャンブル以外であれば何に使っても文句は言わない
むしろギャンブル以外のことに、お金を使ってもらう という決まりがあります。
最初、とくにかくお金を使わない旦那
なんでと聞くと もったいない と
これこそがギャンブル依存症の症状
ギャンブルには何十万ボーン!!と使うのに、ランチに1000円払えないんです
まずはその練習から
少しずつ金銭感覚を取り戻してもらいます。
だから何度も言いました
「なんでもいいから、好きなもの食べてきて。帰りに好きなお菓子買ってきてもいいし」と。
そういうと、3日に1回は、自分の好きなお酒やおつまみを買って帰るように
それが次の週には、ラーメン定食を食べるように
今は何もいわなくても、2500円で必要なときは自分の好きなものを買って帰ります
家族側は、毎日清算って結構大変です。あと、わたしちょっとお金の計算が弱いので
会社から経費で帰ってきた日なんかは、一人で自信なくて、旦那さんと一緒に計算してますカオスか
w
「ちょっと難しいから一緒にお願い」って。頼られるの好きだから、嬉しそうだよ
大変だけど、自分が安心できるならこれでいいんです
まずは自分がどう思うのか。
毎日この積み重ねなんです
今は罪悪感なんてない
我が家は今後、単身赴任も控えているので、それまでに少しずつ持てる現金の額を増やそうと検討はしています。
でも今はまだ増やさない。だってまだまだ不安だから嘘をつかれいた傷は、そんなに早く消えません。
わたしだって、こんなブログ書いてるけどまだまだ回復真っ最中ですので
それもこれも「自分はどう思うのか」大切なのはこれだけ。
旦那さんはいつも言います。
「Liriがよければそれでいい。Liriの安定が俺の安定なんだ」って
これすごく旦那さんの素直な気持ちなんですよね。((まあうちの旦那さん、めっちゃ正直者なので気の利いたこととかは言えないタイプなので
あんなに依存症真っ最中のときは「サイコパスなのか」と思っていたのに、回復したらめっちゃ優しい
だから、「自分の安心を一番に」 家族はそれでいいんです。
もちろん、いろんな回復の度合いやその家庭で上手くいっているルールもあると思います
だから、必ずこれが一番いいんだ というわけではないです。
Twitterでは、回復した当事者の方で、「財布に5万入っていてもやりたいと全く思わないです」という素晴らしい方もいらっしゃいます
本当にすごいです。 我が家はいまだに「一万の壁はまだまだ超えられない」と当事者の旦那が言ってます 笑
人それぞれだからね。
もし依存症家族の方で、依存症真っ只中の旦那さんの金銭管理に困っている人がいたら少し参考になると嬉しいです。
読んでくれてありがとうございました。