つづきです
さて、見てもらったのはまず父の事。
父は闘病中、『アイスが食べたい』と言ったのに
色んな事が重なり余裕がなくなっていた当時の私は
アイスを買いませんでした
それから程なくして父は亡くなり、
長くないのがわかっている人になんて事したんだと
ずっと後悔していたのです
そう、たった100円ほどのアイスだったのに。
この当時の事を、魂となった父に聞いてもらうと
『そんなことは気にしていない。その件で後悔させてしまっていたなら申し訳ない。よくお見舞いにも来てくれて感謝しているよ』
そう聞いて、胸の仕えがとれ涙がポロリ。
『ただ、亡くなる時は怖かった。
怖くて仕方なかった。
もっともっと生きたかった。』
そう続けて言ったのです。
確かに亡くなる前、父は死を恐れていた。
そう母から聞きました。
死をわかっていたから。
私と母は父を看取りました。
最期の時が来て、ゆっくり息を吸って、吐いて…。
私は大声で『パパー!』と叫びました。
聞こえていたかな…。聞こえてたらいいな。
そしてゆっくり呼吸が止まって…。
私にとっては初めての家族の死。
父が居なくなっても、当たり前のように陽は昇る。
人の死について色々考える日々でした。
そして父の事を聞いている時に
『ん?お姉さんかな?さっきからお父さんの横で私にオモチャ見せてくれてる女の子いるんだけど〜』
『え!オモチャ!?それきっと姉です』
なんと、お姉ちゃんも登場してくれたのです
つづく。