1人大好き。

自分大好き。

自堕落大好き。

自分のペース最優先。

生活習慣?なんだそれ。

俺は好きなだけゲームをやりたいんだ。



そんな元夫だった。



「何で結婚したの?」



思わず聞いた事がある。



元夫の答えはこうだった。



「ririとこれからも一緒にいたいと思った。」



「年齢的にもそろそろ結婚したいと思っていた。」



「ririとの子供ならほしいと思った。」



へー。



そーなんだ。



それだけじゃよくわからなくて

こんな風にも聞いてみた。



「私は今、あまり幸せを感じられていない。

あなたは今、幸せ?」



少し考えたあと、元夫はこう言った。



「…俺は幸せだと思っている。

結婚して、子供もいるし。」



なるほどね?



結婚できた俺=幸せ

子供がいる俺=幸せ



さらに会話を重ね、紐解いていくと



主語が、全部、「俺」だった。



元夫にとって大事だったのは



俺がどうしたいか。

俺がどう思うか。



好きだったから付き合った。

これからもずっと一緒にいたくて結婚した。



ここまでは、私と一緒だった。



そこから先



【一緒に幸せになる】



という概念が

元夫にはないのだと感じた。



こんな話にもなった。

もし家族3人災難に巻き込まれたら

まずは俺が脱出する。

俺が助からないと、2人を助けられない。

そのあと子供を助けて、

そのあとririだろう。と。



まぁ、シチュエーションも曖昧だから

何とも言えない部分もあるが。

なかなか残酷である。



嘘でもいいから(良くないけど)

まずは子供と妻からだと、言えないものか。



元夫は、誰よりも自分が

1番大事な人だった。