①のつづきです


無事に手術が終わりましたが、三角巾で右腕をつっているため、不自由なことも多い入院生活でした


ある日、看護師さんが
「りらさん、お姉さんから電話よ」


携帯電話がない時代なので、ナースステーションの電話に取り次いでもらうのです


当時、東京に住んでいた姉

電話に出ると
「手術、成功してよかったねー」

そして

「夏休み、東京に遊びにおいで」

「え?」



「ALFEEのチケット、取ったよ!」




え…?えええーーーーー?

ベイエリア、参加できるの!?


母は、私の知らないところで姉と連絡を取り、コンサートに行けるよう申し合わせていたんです


母と姉からのサプライズでした


夏休み、初めて飛行機に乗り、北海道から東京へ




なかなかチケットが取れない!というファンの声に耳を傾けてくれたALFEEさん

参加したい人、みんなが来れるよう、13号埋め立て地で10万人コンサートを開催

これが『TOKYO BAY-AREA』です



1986年8月3日

私は東京の空の下にいました


春ツアーでは手首が痛くて、拍手も手拍子もままならなかったけれど、ベイエリアでは、しっかり拍手を送れました


一緒に参加した姉とは、今でもあの日のことを話します

「会場までのバス、大変だったねー」

「『ROCKDOM』よかったねー」