手術室の様子の続きです


手術のスタートです

もちろん下半身の感覚はありませんが、先生方の動きや会話は丸聞こえなので、不思議な気持ちでした

産婦人科の担当は若い女医さん、それに少しベテランの若い男性の先生が執刀です

女医さんは、すごく気さくで話しやすくて、寄り添ってくれる方でした
まだまだ若いのに、すごいなって印象。

男性の先生は、すっごいクールな方でした。

私自身、視力がかなり弱いので、メガネをかけないとほとんど何も見えないのですが…

手術の様子はハッキリ見えないくらいがちょうど良かったかもしれません。


はじめはメスで開腹、最初のうちは痛みも無く、感覚もなく、あー手術ってこんな風に進めるんだ!って思っていました

今回、私はお腹は縦切り、子宮は横切りでした

赤ちゃんが出るまでは、そこまで長く感じなくて、先生が色々話しながらどういう風に取り上げるのか説明しています

「(赤ちゃんの)腰の辺りをしっかり支えて持って…こういう風に取り出すといいかな…」

逆子なので、腰を持って頭の方まで引き出すのかな?的な想像をしながら手術受けていました


手術スタートから、だいたい20分くらいかな

赤ちゃんを取り上げる瞬間です

あっという間に、

「おめでとうございまーす
「元気な男の子ですよー

産まれたみたいです

15時27分でした

泣き声は結構すぐに聞こえてきました

一度、助産師さんがすぐに顔の近くに持ってきてくれました

看護師さんが、メガネをスタンバイしてくれてちゃんと見ることができました

「これから少し綺麗にしますからね!」

その間、ずーっと泣き声が聞こえていました

私はひとまず安心して、涙がポロリ


その後は、後の処置です

「アトニン入ります!」

あっ、なんか聞いたことあるな…アトニン…
(陣痛促進剤で使ったことありました)

胎盤の処置や、子宮の収縮を促しながら、お腹の中を動かしています

この辺りでは、まだ感覚はそこまでなかったのですが…この後だんだん「なんか痛い…」感覚が続きました

赤ちゃんが産まれてホッとしたのもあるかもしれませんが…

だんだん痛みを感じるような

お腹を閉じるのに、色々引っ張ったり縫ったり、グイグイされるのがしっかり感じられて…

更に、メスなどの器具をお腹の上にポンポン置かれているのが、だんだん重くドンドン置かれてるような感じになって…

ついつい顔が歪んでしまったと思います

早く終わらないかな?もう無理だな

と心の中でずーっと考えていましたが、全然終わりません

今、一体どこの処置をしていて、あとどのくらいの時間がかかるのか…ちょっとでも説明してくれたら少しはマシだったのかも?

結局、歪んだ私の顔を見て、お喋りな麻酔科の先生が、

「もしかして痛い?痛いの?」

と聞いてくれました

すかさず、

「はい、痛い気がします。」

と答えました

するとすぐに、

「皮下麻酔足しましょう」

とお腹の表面に何回か注射を刺して、麻酔を足してくれました

その後も、痛いのか感覚なのか?まだ違和感を感じながら、お腹の縫合が進みました

麻酔科の先生はベラベラ喋りながら、

「もしかして、いつも歯医者さんの麻酔とか効きにくい?」

私は歯医者さんにしばらく抜歯とかでお世話になっていないので、わからないと答えましたが…

そんな会話の余裕もあんまりなかったと思います


お腹を縫合している間に、処置された赤ちゃんがまた顔の近くに

助産師さんが何度も顔を近づけてくれて、腕も自由にしてもらい、ほっぺをプニプニ触ったりしました

顔は、4dエコー で見たのと似ているような…想像とは違うような…そんな感じでした

そして、赤ちゃんは先に病棟に戻ります

病棟で旦那や家族にお披露目されて、測定をします

最後に助産師さんが思い出したように…

「あっ!男の子ですよー!」

と目の前に立派な?おちんちんを見せてくれました

目に入りそうなくらい、かなりの至近距離

ちょっと気が紛れました


後半は、かなり顔を歪ませながら、早く終わってーとずっと考えながら進みました

結局、産まれてから手術終了まで1時間近くかかったような…

はじめに聞いていたより、時間がかかった印象でした

お腹が閉じた後も、麻酔が効いているので、体は動かせず、手術台からベッドへ移動するのもスタッフまかせ。

ベッドに寝かせられて、手術室から病棟に戻りました

病棟で、ひとまず旦那と両親と対面。

両親は程なくして帰りました

旦那は、リカバリールームに一緒に入り、少し一緒に過ごしました

「どうだった?」

「えー、痛いよー」

そんな会話をしながら、部屋に赤ちゃんを連れてきてもらって、対面しました

赤ちゃんはフギャフギャしています

私は、全くと言っていいほど体を動かせないので、手と口だけ動かしていました


無事に手術室から戻りましたが、手術当日の夜は色々大変でした

その様子は、また次の機会にまとめたいと思います