予約のお電話を頂く時。
#184非通知設定でなければ番号が表示され
その番号を見て顧客管理システムで検索。
お客様を確認していました。
たまに
施術中であったり
PCで別のソフトで仕事をしていたりすると
番号の入力に手間取って検索が間に合わないことが有ります。
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話変わって
銀行への問い合わせ
自動車のメンテナンスなどで
コールセンターに電話をすると
「いつもありがとうございます。〇〇様ですね。」となり
ちゃんと電話番号から問い合わせ履歴まで管理されてるんだ。
すごいなあ。と感心するわけです。
この電話番号と顧客管理を連携するのがCTI
CTIとは、Computer Telephony Integrationの頭文字をとったもので、その名の通りコンピューターと電話を統合した技術またはその技術を使ったシステムのことをいいます。
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「これって便利だよなあ」と思いつつも
以前CTIを調べた時は中小企業、個人向けだと業者も少なく
設定から運用までお任せだと
初期費用やランニングコストがりらくのきのスケールに見合わない
はたまた
自分で購入するようなシステムだと、あるにはあるけど
電話機とPCの間にハードウェアを接続して
受信用のプログラミングも必要だったりで
やってやれないことは無いけれど
「検索できないと致命的に仕事に困る」わけでも無いので
「CTIって便利そうだよなあ」と思いながら
優先度が低いまま今に至っていました。
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つい最近、またCTIについて調べていたら
「ソフトだけでCTIが完結する」というのが
ものすごく気になりまして。
体験版をインストール。
デモの動作を確認して
さらに自分のスマホから電話をかけてテスト。
おお、すごい。ちゃんと番号が表示されてる(当たり前だ)
これと今の顧客管理システムが連動できたらとても便利。
で、ここからACCESSと連動をどうやるかが今回の肝。
りらくのきの使い方の場合
とにかく掛かってきた電話番号を取得さえ出来れば
番号を検索キーにして、検索処理を実行させるだけ。
何か参考になるかなーと探していたら
Fullfreeのホームページにサンプルがありました。
1.ACCESSのVBA のエディタから [ツール]-[参照設定] で参照設定
Fullfree Client Library を有効にするとCtiSystemのデータ型が利用できるように。
(Fullfreeがインストール済であること)
2.CtiSystem型の変数を宣言します。
Private WithEvents cti As CtiSystem
3.任意のフォームのオープン時に変数のインスタンス作成とStartメソッドの実行。
Set cti = New CtiSystem
cti.Start ' 着信電話番号の取得を開始
4.電話の着信時に実行されるプロシージャ
CtiCallInfo型の変数infoのtelプロパティに取得した電話番号があります。
りらくのきの場合はこの電話番号をテキストボックスKey_Telのvalueプロパティに
代入し、検索処理プロシージャのKey_Tel_AfterUpdateを実行します。
' 電話着信時に呼ばれます
Private Sub cti_PhoneCalled(ByVal sender As CtiSystem, ByVal info As CtiCallInfo)
'電話番号を取得
Key_Tel.value = info.tel
'電話番号で検索処理
Key_Tel_AfterUpdate
End Sub
サンプルを参考にちょこちょことコードを書き足すと・・・
見事に電話の着信に連動して
顧客管理システムの検索が機能するようになりました。
いやー素晴らしい。
たった数行の追加でこの機能が得られるなんて。
ほんの一手間が省けるだけでも
仕事がスムーズに感じられますね。
私はこの機能だけでも大満足ですが
商品説明をよく読むと
電話がかかってきた際に
出来たらいいこと、やりたいこと、便利なことが
ほとんど対応できるようです。
MS-ACCESSで顧客管理をしており、電話と連動させたいなと思っている人
向けのとてもニッチなお話でした。