【完全版!!恋愛上等イケメン学園 for GREE】
龍海亮二 第9話「彼のお気に入り」です![]()
神崎君の病院から帰った翌日の朝――
龍海「おい、急げよ! 学校、遅刻するぞ?」
主「うん、ごめんっ」
龍海君が、私が食べ終わるのを待ってくれている。
主「お、お待たせ!」
急いで立ち上がると、珍しく藤堂君が声をかけてきた。
藤堂「・・・一緒に行くのか?」
主「うん」
榊「あれ~? 零が人のことを気にするなんて珍しくない?
もしかして零もリラコちゃんのこと狙ってたとか?」
藤堂「・・・・・・・・・・・」
藤堂君は何も言わずに食堂を出ていく。
榊「うわ~もしかして図星?」
主「そんなわけないじゃない・・・」
榊「でも、俺だって、亮二がうらやましいよ
いいよなぁ・・・亮二はいつもリラコちゃんと一緒で」
(・・・あれ?)
私は榊君とそろって龍海君の様子をうかがう。
(いつもなら 「そんなんじゃねぇ!」 とか言って、怒るところなのに・・・)
龍海「・・・・・・・・・・」
なんとなく今日の龍海君は元気がない。
龍海「行くぞ・・・」
主「うん」
私は違和感を覚えながら、一緒に寮を出た。
校門の前まで来ると、ふいに龍海君が立ち止まった。
主「龍海君?」
龍海「ここまで来たらもう大丈夫だろ」
主「うん」
龍海「ここんとこ黒椿のヤツらも大人しくしてるみてぇだけど
リラコはひとりになるんじゃねぇぞ」
主「わ、わかった・・・」
すると、龍海君は学校と反対の方へ行こうとする。
主「龍海君、学校はこっちだよ?」
龍海「俺はふけんだよ」
そう言って、どこかへ行ってしまった。
その後ろ姿はどこか寂しげでいつもの威勢の良さには欠けていた。
(やっぱり最近元気がないよね・・・どうしたんだろう?)
龍海君のことが気になりつつも、私は教室へと急いだ。
冴島「おい、結城、亮二はどうした?」
主「あの、それが・・・」
冴島「なんだ、またさぼりか・・・」
朝のホームルームの後あきれた口調で冴島先生が話しかけてきた。
冴島「このままだと出席日数不足で、ダブるぞと伝えておけ」
主「そんな・・・」
私は、ぽっかり空いた隣の席を寂しく見つめた。
その日、龍海君はとうとう学校に顔を見せなかった。
(龍海君、どこ行っちゃたんだろう・・・)
今日一日の授業が終わり校門の前まで行くと・・・
なんと、龍海君が腕組をして待っていた。
主「あ! 龍海君っ」
龍海「このバカ!」
急いで駆けよると、龍海君は私の顔を見るなり怒鳴り飛ばしてきた。
龍海「危ないから、ひとりになるなって言っといただろ!」
主「そ、そんなに怒らなくたって・・・
心配なら、ちゃんと授業に出てよ!」
龍海「うっ・・・」
主「それに冴島先生が言ってたよ?
このままだと出席日数が足りなくて、進級できなくなるかもって・・・」
龍海君は一瞬押し黙ると、真っ直ぐ私を見つめてきた。
(何・・・? 何か私に言いたいことでもあるのかな・・・?)
主「龍海君、どうしたの?」
龍海「・・・これから時間あるか?」
主「うん」
(やっぱり話したいことがあるんだ・・・)
最近では龍海君の顔を見ただけで考えていることがわかるようになってきた。
龍海「なぁ、ちょっと寄り道していこうぜ」
主「え・・・う、うん」
(突然、なんだろう・・・)
戸惑いつつも、私は龍海君の後に付いて歩き出した。
しばらく2人で歩いているとたどり着いたのは花畑だった。
主「うわぁ・・・きれい・・・」
思わず息をのむと、隣にいた龍海君が花畑を眺めながら目を細めた。
龍海「ここは俺が一番好きな場所なんだ」
主「えっ!」
龍海「何でそんなに驚くんだよ!」
主「だって龍海君とお花畑って、はきだめにツル?
・・・じゃなくて、ステーキにイチゴっていうか・・・」
龍海「何だよ、それ」
驚く私をよそに、龍海君は話を続けた。
龍海「入院中ってさ、いろんな人が見舞いに花を持ってくるんだ
病室って殺風景だろ? 花があるだけでパーッとまわりが明るくなってさ・・・
・・・だから俺、けっこう花が好きなんだ」
そう話す、龍海君の眼差しは穏やかで優しい。
(今の目・・・龍海君のお父さんによく似てる・・・)
龍海「言っとくけど、この花畑のことは誰にも言うなよ///」
主「え・・・」
龍海「ここは俺にとって大事な場所だからな」
(そんな大事なことを・・・)
主「それって、私のこと信用してくれているから?」
龍海「まあな」
主「ありがとう・・・」
私たちはしばらくの間、夕陽に染まる花畑を眺めていた。
それはとても平和で満ち足りた時間だった。
主「・・・っしゅん!」
龍海「くしゃみなんかして寒いのか?
日が暮れて冷えてきたな。 そろそろ帰るか?」
主「う、うん・・・」
(できれば、龍海君ともっと話してたいな)
なんて、正直に言えるわけもなく私たちは花畑を後にしようと歩き始めた。
龍海「おい、そこ。 気をつけろよ」
主「え・・・? きゃ・・・!」
龍海「お、おい!」
ボーっとして歩いていたので足元のぬかるみに気づかず足を滑らせてしまった。
そして、私を助けた龍海君はぬかるみに腕をついてしまい・・・
龍海「いってー!」
主「大丈夫?」
龍海「大丈夫、じゃねぇよ! ちゃんと前見て歩け!」
主「ご、ごめん・・・」
(さっきまですごく良い雰囲気だったのに・・・台無しだ・・・)
私たちは、そのままお花畑を後にして寮に戻った。
(龍海君、腕ついた時、制服汚れちゃったよね・・・)
私は改めて謝りに龍海君の部屋に行くことにした。
コンコン
主「龍海君、ちょっといい?」
龍海「何だよ?」
主「龍海君、さっき転んで制服の袖が汚れちゃったじゃない?
・・・よかったら私に洗わせて?」
龍海「いいよ、別に」
主「だってそのままにしてたら、その汚れ取れなくなっちゃうかもよ」
龍海「めんどくせぇな・・・じゃあ、頼む」
主「うん・・・ええっ!」
いきなり龍海君が、私の目の前で制服を脱ぎだした。
(う、うそ・・・!)
困った私は、まるで不審者のように目を泳がせた。
(・・・チラッと見えちゃったんだけど龍海君ってマッチョすぎず、細すぎず・・・
って、私なに考えてんだろ!)
龍海「・・・お前、さっきからなに顔赤くしてんだよ?」
主「な、何でもない!」
制服を受け取ると、私は急いで部屋を出た。
翌日――
龍海君は久しぶりに授業に出た。
私が洗った制服を身につけて――
吾妻「あれ? 亮の制服、いい匂いがしない?」
龍海「そうか?」
榊「うん、するね」
吾妻「なんつーか、フローラル?」
榊「この匂いは・・・確か・・・」
みんなの目が私に注がれる。
榊「そっかそっかー、二人は一緒に洗濯しちゃう仲になったのか~」
主「ええ!?」
龍海「い、一緒に洗濯ってなんだよ!///」
龍海君は真っ赤な顔して教室から逃げ出してしまった。
榊「元気そうにしてるけどさ、亮二、最近元気ないよね?」
主「うん・・・そうなんだよね」
(榊君も気づいてたんだ・・・
何とかして龍海君を元気づけてあげたいけど・・・)
放課後、私は龍海君に思い切って切り出してみた。
主「ねぇ、このあと何か予定ある?」
龍海「別になんもねぇけど」
主「じゃあ、ちょっとだけ私に付き合ってくれないかな?」
龍海「え・・・あ、おい!」
私は、半ば強引に腕を取ると龍海君を教室から連れ出した。
龍海「どこに連れていかれるのかと思ったらゲーセンかよ?」
主「バイト代も入ったし、一緒にプリとりたいなぁ・・・って」
龍海「はぁ? なんで俺が?」
主「ほら、お花畑に連れて行ってくれたお礼だよ」
龍海「はぁ? だったらハンバーグとか腹にたまるもんに「しろよ」
(もう・・・食べ物のことばっかり・・・)
でも、龍海君は渋々と了解してくれた。
プリの機会の中に入ると龍海君は変にそわそわしている。
主「龍海君、もうちょっとそばに寄ってよ・・・フレームの中に入らないでしょ」
龍海「ちっ・・・」
(こんなことで龍海君が元気になるわけないけど・・・)
どのフレームにしようか迷っていると・・・
龍海「おい、早くしろ!」
主「わかってるよ」
私は海のフレームを選択して急いで決定ボタンを押した。
その時、龍海君が何気ない一言をもらした。
龍海「へぇ、海か・・・そういや最近行ってねーな」
たまたま選んだフレームが貝がらが散りばめられたものだった。
(そうだ、これだ!)
主「ねぇ、龍海君! 海行こう! 週末、2人で!」
龍海「はぁ!?」
カシャ!
龍海君が思いっきり叫んだところでシャッターが押された。
画面には、めちゃくちゃ驚いた顔をした龍海君が写っていた。
龍海「お前・・・突然何言い出すんだよ?」
主「だから、週末海に行こうよ。 水着とかお弁当持って・・・」
龍海「み、水着!? ・・・そりゃ海は行きてぇけど・・・いきなり水着って・・・」
(龍海君・・・さっきから何ブツブツ言ってるのかな・・・?)
私は龍海君にそっと声をかけた。
主「龍海君・・・最近何だか、元気ないでしょ?」
龍海「え・・・?」
主「だから、海に行って・・・早く元気になってもらいたいんだ」
龍海「お前・・・」
ハッとしてような顔をして、私のことを見つめる。
(少しでも元気づけてあげたい・・・)
龍海「・・・わかった」
主「え?」
龍海「そこまで言うなら、お前と海に行ってやってもいい」
(なんで上から目線・・・)
龍海「そのかわり、このプリ、ちゃんと撮り直せよな!」
主「わかったよ・・・ちゃんと撮り直すから・・・」
私たちは、さっきよりも寄り添ってプリを撮った。
寮に戻ると、早速、タンスの中から水着をひっぱり出した。
(アメリカで着てた水着だから、ちょっと派手かな・・・?)
水着を眺めながら、ついにやにやしてしまう。
(龍海君と海・・・楽しみだな・・・)
おしまい![]()
大事な場所に連れて行ってくれたのに、
次は上から目線で 『海に行ってやってもいい』 ・・・
かわいいなぁ゚.+:。(*´ェ`*)゚.+:。ポッ







