君のような花を探しに出掛けた。



だけど君のような花はどこにもなかった。




全てを満たせる花はなかった。




全てを満たす花なんて
見つかるはずもなかった。



満たしたいのは自分じゃなく

 
君への想いだった。



だから庭に種を撒いた。

 

 


優しく、愛おしい気持ちで種を撒いた。




君のような花を夢見て


その美しさに触れる日を待ちながら。




君の笑顔が咲くその日まで


心を込めて育て続ける。




君の香り、君の輝き


君のすべてを感じたくて。




君のような花が咲くその日を


熱い想いで待ちわびながら。




君の花弁は、柔らかく、甘美な誘惑。

 

 


その一枚一枚が

 

触れるたびに心を溶かす。

 



君の花粉は、甘く芳しい香りを放ち


その香りに引き寄せられるように心が舞う。

 



君のめしべとおしべが絡み合い


受粉の瞬間に秘められた情熱を感じる。

 



君の香りは、夜の静寂に包まれて一層際立ち


その芳香に包まれると、全身が熱を帯びる。




君という花の魅力に酔いしれて


その美しさに触れるたびに心が震える。

 



君のような花は、どこにもない特別な存在。

 

 


その秘められた美しさと魅力に、永遠に惹かれ続ける。

 



君の花弁に触れ、君の香りを感じ


君という花のすべてを味わいたくて。




君のような花が咲くその日を


熱い想いで待ちわびながら。