- 小田急線・世田谷代田駅から徒歩五分、築ウン十年、安普請極まりない全六室のぼろアパート・木暮荘。現在の住人は四人。一階には、死ぬ前のセックスを果たすために恋を求める老大家・木暮と、ある事情から刹那的な恋にのめり込む女子大生・光子。二階には、光子の日常を覗くことに生き甲斐を見いだすサラリーマン・神崎と、3年前に突然姿を消した恋人を想いながらも半年前に別の男性からの愛を受け入れた繭。その周りには、夫の浮気に悩む花屋の女主人・佐伯や、かつて犯した罪にとらわれつづけるトリマー・美禰、繭を見守る謎の美女・ニジコたちが。一見平穏に見える木暮荘の日常。しかし、一旦「愛」を求めたとき、それぞれが抱える懊悩が痛烈な哀しみとしてにじみ出す。それを和らげ、癒すのは、安普請であるがゆえに感じられる人のぬくもりと、ぼろアパートだからこそ生まれる他人との繋がりだった……。
- 木暮荘物語/三浦しをん
- ¥1,575
- Amazon.co.jp
久々のしをんさん作品
ちょっと、まほろ駅前シリーズにも通じるような雰囲気
テーマはエライ違いますけどね
ボロアパートで、あんまり交流無さそうな住人&大家さんが
何らかのきっかけで、関係性がつながりあう
でも、ただのホノボノ温か物語りっていうと、ちょっと違う
おじいちゃんになっても(からこそ?)死ぬ前にもう一度SEXがしたいという大家さん
そんなにストレスフルか?というお兄ちゃんは下の女子大生をのぞき見し放題
女子大生は何だか男関係が複雑そう
唯一まっとうな?女性は、行き成り音信不通の元恋人が戻ってくるし
ここの勤め先のご夫婦は、おや?浮気騒動?みたいになってるし
性ってなんでしょうねぇ?っていうのが、端々に投げかけられていますが
色んな事がありつつ、日常が動いていく
しをんさんはそんな登場人物を丁寧に描いていて、これがやっぱり良いのです
すごく感動するとか、そういうお話じゃありませんが
あ~そうよねぇ、生きてくって、なんかこんなことが色々出てくるわよねぇ
って感じながら読み進むお話です
好きだなぁ、やっぱり、しをんさn