桜庭一樹の原点、青春暗黒ミステリーが単行本化!
どこにも行く場所がなく、そしてどこかに逃げたいと思っていた。そんな13歳の二人の少女が出会った。リアリストの山田なぎさと不思議系転校生の海野藻屑。すべては生きるために、生き残っていくために。
甘いんだか、ハードボイルドなんだかわからない題名ですが、
いきなり、少女がバラバラ遺体で発見された報道から始まる本書。
中学生の少女二人を軸にお話しは展開していきます。
不思議系だけど身体に痣の沢山ある美しい少女藻屑、、、名前からしてあれ?っとなります。
兄が引きこもりの母子家庭で家事を一気に引きいうける超現実少女なぎざ。
藻屑は砂糖菓子を打ちながら、なぎさは実弾を撃ちながら生きているようで
実は、藻屑自信も非常に危ない環境にいるという
子ども虐待のお話や、引きこもり、母子家庭、生活保護、暴力
今どきの問題がいろいろ出ているようで、結構重たい話なのですが
それでも彼女たちは、日々を投げ出すことなく生きている。でも、、、、
話が進むにつれ、藻屑がどうなってしまうのか予想はついてしまいます。
悲しい結末が、
でもその中でもなぎさの周りには、変化も見えています
藻屑がなんとかなってしまったのでは、、、と怯えるなぎさを
引きこもっていた兄が立ちあがって、事実を確認しに現場の山へ向かう
家を出た途端、滝のようなおう吐を数度繰り返しながらも
ラスト、なぎさの母が「現代の病魔っていうのかしら。歪んでるのね、みんな。。。」
と漏らすのを聞いて
担任教師が「あほな評論家みたいなこと言うな!なにが病魔だ、歪みだ。関係ねぇよ!
子供を殺すやつなんて頭がおかしいんだよ!現代もくそもあるか!ばか!」
と怒鳴りつけるのですが、
ちょっとほっとしました。
そうだよな、その通りだよな、という安堵
現代だけが狂ってるわけでなく、おかしいものはおかしい、、そうであって欲しい
何だか不思議な小説でした。
残酷でグロテスクなようで、青春小説っぽい。
