「ねえ、あなたも最初に会った時に、犯人って分かるの?」こんな体験は初めてだが、俺は分かった。犯人はいま、俺の目の前にいる、この人物だ―。かつて街を悪夢で覆った、名家の大量毒殺事件。数十年を経て解き明かされてゆく、遺された者たちの思い。いったい誰がなぜ、無差別殺人を?見落とされた「真実」を証言する関係者たちは、果たして真実を語っているのか?日本推理作家協会賞受賞の傑作ミステリー。
登場人物たちそれぞれの事件当時についての語りを一章とし、
色々な人の視点から事件を見ていく
被害者家族の生き残り、現場にいて生き残った子ども、お手伝いさんの家族
担当刑事、自殺した犯人とおぼしき人物と仲の良かった子ども、など。人が変われば捉え方も変わる。
これらを積み重ねて、真実が何かを描いていきます。
語り口が落ち着いて、淡々と積み重ねられていく事実
なんだか怖さを感じます。
途中で真実が少し見えてくるのですが、それでも「何故?」が出てきて
やはり読み進めていきたくなる。
理解できないほど、そしてわからないうちい広がる被害者
ヒタヒタと広がっていく恐怖のようなものを感じます。
怖いお話でした。
そして上手いお話でした。
なんだかんだと恩田さんにはまってしまった私でした。
