常野一族のお話の第二作です。
今回は、人の記憶や感情をそのまま受け入れ“しまう”力を持つ親子
第一作の第一話に出てくる家族の祖先かな?
ネタばれだらけです。
東北地方の農村地区の旧家で、そのあたり一帯をおさめ守る家と、そこにかかわる人々のお話。
語り部は、心臓の弱い旧家のお嬢様の話し相手として家に通うことになった
近くに住む医師一家の娘さん。
このお嬢様は家からほとんど出ることができていないのですが
人を引き付ける魅力を持ち、非常に聡明であります。
そして、誰もがこのお嬢様が大好きで、語り部である主人公もどんどん惹かれていきます。
そんな折、常野の家族が旧家にやってきます。
さまざまな人々は家族の元を訪れ、しまっていく。
そして、時代は日露戦争から戦時色が強まる時代。
農村の平和で優しい雰囲気が、少しずつ変わっていってしまう時代。
村を守り続ける責務を全うしていく家長やその教えを守る子どもたち
すごいなぁ。。。
そして、お嬢様も台風で鉄砲水が出て村の子どもたちとともに危ない目にあった時
この責務を守ろうと、知恵を働かせ、自分の身を犠牲にして子どもたちを守る。
お嬢様を亡くし、悲しむ人々に常野の男の子が、お嬢様の“しまっていたもの”を“響かせ”ます。
彼女が思っていた物、守ろうとしていたもの、身体の弱い自分を守ってくれた人達への感謝
この気の流れ?が、人々の悲しいを和らげていくという、、、不思議なお話。
暗い時代へと入っていき、そして皆に愛されたお嬢様もなくし
とっても暗いお話のはずなのですが
旧家一族とそこにかかわる人々、村の人々、医師一家、常野家族
誰もが一生懸命、明るく、前向きにに生きていく。
なので、全編通して、とっても柔らかい雰囲気がお話の内容にかかわらず流れていきました。
優しいけど、悲しい、そして不思議な
心がじ~んとなる物語でした。
私はこんな風に、お嬢様のようには生きられないなぁ。
でも、前向いて、感謝して生きていけるといいなぁ。
