こんにちは。

僕は現在、某大企業で法人営業をしています。2019年度入社の3年目社員です。

「営業」と言っても、一般的な「セールスマン」というイメージからは程遠く、「既存のお客様の世話係」といったイメージです。要は物売りではなく、御用聞きなのです。おそらく大企業の営業担当者の大半はこんな感じじゃないかなと推測します。

 

そんな僕が最近思うことがあります。

それは、「大企業って本当にくだらない」ということです。

インパクトのあるフレーズなので、「くだらない」の語感が一人歩きしないように補足しておくと、

大企業にも良いところはあります。その長所は皆さんの思いつく通りです。

・安定している

・給料がいい

・福利厚生がいい

・仕事とプライベートを両立させやすい

などなど、ありきたりですが、大企業で働くメリットは大体こんな感じじゃないかなと思います。

加えて僕が思うのは、「人に余裕がある」ということです。みんな基本的には優しく、せかせかしていません。

安定している大企業だからこそ作れている余裕なのだと思います。

大企業にもいいところはそこそこあるという前提を忘れず、

僕が「大企業はくだらない」と思う理由を大きく2つ挙げてみたいと思います。

 

①社員一人一人が責任を背負おうとしない

大企業はとにかく分業制です。自分の担当する仕事の範囲はとてつもなく狭く、担当外の仕事は徹底的に省こうとします。

僕は営業なので、若干例外です。営業はお客様からありとあらゆる問合せを受け付けます。それらに対応するためには、いろいろなことを知っていなけません。様々な部署の仕事を把握、時には営業がその仕事を肩代わりすることでお客様の要求を満たす必要があります。しかし、一歩営業から下がってみると、みんな自分の仕事以外を極端に嫌います。「それはうちの専門外だ」「おそらく〇〇だが、△△かもしれない。確証はない」など、自分の言動によって自分が悪者になることを徹底的に防ごうとします。僕はこういう人たちが本当に大嫌いです。間違えたからといって別にクビになるなんてことはないのです。しかし、みんな安定・安心を求めます。この態度は、到底世の中の頑張っている中小企業や個人事業主には見られないはずで、お客様のために何かできることはないか、考え、実践し、収益を上げることが企業の本質(原則)ではないでしょうか。大企業にいるとその本質が見えなくなってしまうのでしょう。本当に良い歳した人間が情けないです。

 

②本社組織が現場を知らない

これも世の中の大企業あるあるなのではないでしょうか。とにかく本社の企画系組織は現場を見ようとしません。当然本社には本社なりの苦労があるのだと推察しますが、だから現場を見ないというのは通りません。営業のような「現場の人間」からすると、びっくりするくらい非効率・非現実的な依頼が本社から降り注ぎます。企業は誰からお金をもらうのでしょうか?お客様です。お客様と接するのは?現場です。すなわち、お金を稼ぐのは現場の仕事です。本社はその現場をバックアップする必要があります。いい商品を考える・効率化できるシステムを作る・販売施策を考える、これが本社の仕事です。しかし、僕が入社してから3年、「本社組織が現場のために頑張ってくれているなあ」と感じたことは一度もありません。むしろありとあらゆる側面を「悪化」させています。

・非効率的な仕事のやり方にルールが統一される

・売れるはずのない商品を開発する

・達成できるはずのない目標値が降りてくる

挙げればキリがありませんが、何故こんなことになるか、現場のみしか経験していない僕には詳しくはわかりません。しかし、本社に行った同期や周囲に話を聞けばなんとなくわかります。彼らはほとんどの時間を「説明」に費やします。課長・部長・部門長・取締役と、本当にいろんな人に説明をするのです。良い案なんか、ちょっと考えれば誰かが必ず出してくれるんです。しかし、その案を「説明」し続けていると、誰かから必ず否定・批判が入ります。すべての人が納得する案など、この世に存在しません。しかし大企業では、その偉い人たちが納得してくれないと決裁が下りないのです。尖った案はできるだけ丸く、時には変形して現場に降りてきます。その頃には、現場のニーズなど全く反映されていない「くだらない」ものが完成しているのです。

 

以上が僕が感じる大企業の「くだらないこと」です。

ご意見があれば頂戴できれば嬉しいです。

ありがとうございました。