「人と比べる必要はない。」これは最近よく耳にするアドバイスだと思う。
本当にその通りである。人と比べて得られるもので確固たるものなんか一つもない。
自分より劣っているように見える人に出会うと、優越感を感じるかもしれない。でも、それは一時的なものでしかない。それが確固たる自信につながるわけがない。
一方で自分より優れている人に出会うと、劣等感を感じることになる。
このように自分自身の価値を人との比較の上に見出していると、常に周りに左右され軸がないブレブレの人生になる。
こんなこと、みんな頭ではわかっていると思う。
でも人と比べることをやめられないのだ。
いくら人と比べることの悪い影響を聞いても、いくら人と比べることをやめようと強く決めても、どうしても人と比較してしまう。
でも、それは当たり前のことだと思う。
比較で成り立っている社会に生まれ、人と比べられずに生きてきた人なんかほぼいないと思う。テストでいい点を取ったら褒められ、悪い点を取ったら褒められない。ここにも比較は存在している。
比較することはいわば、私たちの毎日の習慣みたいなものだと思う。
そんなものを簡単にやめれるわけがない。
私もかつてはそうだった。
でも、あの先生の言葉が、私が人と比べることをやめれる大きなきっかけとなった。
「人それぞれにいろいろなことがあることを忘れないでほしい。自分と他人を比べて、自分より優れているように感じるかもしれないが、それは彼らの一部分に過ぎない。全体像は誰にもわからない。見えている部分だけに目を向けて、他人と自分を比べてはいけない。未知の部分が多すぎるし、そうすると心が暴走しがちだから。自分に重きを置いて、自分に優しく。」
皆さんにとっても、この言葉が人と比べることをやめれるきっかけになることを願って。