1プラナリア 山本文緒

 

山本さんの直木賞受賞の短編集

 

表題作「プラナリア」の主人公は癌を患った女性で、そのことを自分でネタにして恋人に嫌がられる。

山本さん自身がそうなったとき、この作品のヒロインを感じただろう

 

 

2ぎょらん 町田その子

 

死んだ人の最後の思いがわかる、という「ぎょらん」(いくらみたいな紅い玉)にまつわる連作短編集

最初はキモオタ風味だった朱鷺が、物語が進んでいくうち変化を見せていく

大切な人との別れ、残されたものの傷み。

経験した人なら自分に置き換えて考えると思う

 

3恋愛中毒 山本文緒

 

甘っちょろいあまたの「恋愛小説」を蹴散らす強烈なお話(;´∀`)

新入社員にとって冴えない地味なおばさんの同僚、のイメージだった「水菜月さん」が、実は、、、という驚愕

しかしどうして恋愛小説にでてくる理性も知性も兼ね備えた女性が揃いも揃って女性にだらしないクズ男に魅かれてしまうんだろう、と疑問。

 

4踏切の幽霊 高野和明

 

あの「ジェノサイド」以来の作品らしい

小田急の特急が下北沢の踏切に差し掛かる、というプロローグはここからどうなるんだ?と興味を掻き立てるのに、面白かったのはそこまでだった(;´∀`)

直木賞候補作だったらしいけれど・・・いくらなんでもそれはナイ

 

5鶴川日記 白洲正子

 

よく「理想の夫婦」ってのがありますが、私にとってそれは「白洲夫妻」です。

カッコ良くて、教養があって、お金もあって、趣味もすこぶる良くて、人として魅力に溢れていて、真のセレブってこういう人たちのことを言うんだ、と。

また「武相荘」に行ってみよう

 

5同志少女よ、敵を撃て 逢坂冬馬

 

2022年の本屋大賞

舞台が独ソ戦争中のソビエト、ヒロインは女性スナイパー、それを日本人が描く、ということで敬遠してましたが、やっと手に取りました

読んでるうちに、あの衝撃の作品「戦争は女の顔をしていない」を思い出しましたが、この本はそれを下地にしているみたい。

戦場が舞台ということで凄惨なシーンもあるけれど、総じて読みやすいし、結末が知りたくて一気読みだった。

個人的にはドラマチックで面白い、と思ったけれど、今現在のロシアとウクライナの状況を見れば、この作品を評価したくない人がいるのは理解できる

戦争というものは、どちらが善でどちらが悪ということは無い

勝者も敗者も、被害者であり加害者なのだ、ということ。

 

2024年、かっ飛ばし気味の読書スタートになった

(;´∀`)

 

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