17「秋荻の散る」澤田瞳子
天平時代の人物たちの短編。天平時代的には有名人物だけど、この時代に興味が無い人にとってはなんのこっちゃなお話だと思う(;´∀`)あ、興味が無い人はそもそも読まないか。
18「ドヴォルザークに染まるころ」町田そのこ
大好きな町田さんの作品であるが、うーーーーん。
最後まで感情移入できずに読了。
19「地雷グリコ」青崎有吾
図書館で予約しようとしたら、驚異の500人超の待ち人数
あきらめて地区センターで予約したらさくっとやってきた。
やっぱり地区センター神
しかし人気もうなづける面白さ。
もうね、これは新しい読書体験です。
登場人物の設定が漫画ちっくというか、映画化されたら椚先輩は元ジャニタレ、主人公の女の子はアイドルな女の子がキャスティングされそう
この作家さん、ものすごく頭のいい人なんだな、と思わされます。
20「小石川の家」青木玉
幸田露伴の家で暮らす離婚して出戻ってきた露伴の娘の文とその子の玉の戦前、戦中の昭和の暮らし。
露伴って、「家父長制」の権化のような人だったんですね笑
玉が母と一緒に食べようとお年玉で買ってきた苺を、文がちょうどよかった、来客に出してしまう場面がなんとも
(;´∀`)←せつなくて陰で泣いてしまう玉に、文は「いいものを選ぶ目を持ってる」とフォローするのであるが笑
「朝ドラ」になるじゃん、と思ったら以前ドラマ化もされていた模様。。
21「青い壺」有吉佐和子
電車にもポスター貼られてたり、なんだか話題になっていた
とある陶芸作家が作り出した奇跡の一品である「青い壺」が様々な人の手に渡る。
その人を巡る家族模様が描かれる
第二話の、定年後の夫婦をめぐる話がかなりビターです。
妻が、夫が家にいることで一日三食作らなくてはいけないことに苦痛を感じる場面とか笑←今も昔も同じかよ!的な
それにしても、青木玉さんといい有吉佐和子さんといい、「昭和の作家」の文章の美しさときたら。
亡くなった母の女学校時代の日記を読んだときも、普通の学生がこんな文を書いたんだ、と感嘆した
時代は変わるのだから仕方ないとして、もうこういう文章を書く作家二度と産まれてこないと思われる
昭和の遺産ですね
22「月とアマリリス」町田そのこ
これまた図書館でえらい予約人数だったので地区センタにて
予約。
というか、図書コーナーにはまだ無かったので、「購入希望」を出したら購入してくださった←私物化かよ!!!
が、そこまでしていただいたのに。。。。。
町田さんが書くミステリーということでかなりの期待値だったのですが・・・
これ本当に町田さんが書いたの?と言いたい。
確かにお約束のクズ男とかジェンダーレスとか、訳あり家族とか、「生き辛い人」たちが出てはくるのですが。。
登場人物の印象が薄すぎて、これ誰だっけ?状態。
記者にぺらぺら情報を流す警察とかありえんでしょー。
とか、偶然多発で半径何百メートルで全て完結してるじゃん、とか
主人公、いろんなことを忘れ過ぎ!とか
大体「月」はなんなのよ、最初しか出てこないよね?
「アマリリス」に関しても最後の方でとってつけた
ように出てきては???だったし。
レビューを見ると絶賛する方多数で、「本屋大賞」候補とか言ってる方も(最近の本屋大賞はちょっとアレだけど)
申し訳ないが私にはちっとも響かない話でした。
購入してくださった地区センター様、申し訳ない。
図書館で最後に借りた本は?
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