台風がぐるぐると通りすぎていった。
早く会社を出ようと思ったけど
ワクワクしてきたので、仕事をして残ることにした。
みんなが「○○線が止まった!○○線はまだ動いてる!」とか
ザワザワするのが、さらにワクワクさせてくれた。
「○○さん帰れるんですか?」なんて
その時はまだ全然帰れるってわかるのに
何度も話かけてしまったり。
本格的に暴風域にさしかかる真夜中。
実はあまり外は盛り上がってなかった気がした。
TVニュースでは各地の台風の模様を中継し続けて
木が折れて電線にひっかかってキケン
川が激しさを増してキケン
土砂崩れが民家を襲った
…大変なコトになっている所がある。
でも、そんな台風の夜はドキドキしてしまう!
家が揺れると、その瞬間いろんなことを考える。
家が潰れて、雨と風に打たれながら途方にくれて
大事なものを瓦礫から集めたり
自分がしっかりしなきゃいけなくて
どこかの学校の体育館に避難。
明日は会社に行けなくて…
自分がいないせいで仕事が増え
チームのみんなが絶望するんだ。
そこまで考えたら笑えなくなった。
台風の去った後は、東京の街の空気が澄む。
水中メガネをかけて海に顔をつけたような
クッキリと不思議なくらいピントの合った景色だった。
夕日をうけたビル郡が、果汁30%くらいの甘ったるい光を反射してた。
「なんか外、怖い…」と、誰かが言ったけど
それはとてもキレイだったなぁ。
■今日読んだ漫画:元祖浦安鉄筋家族(17巻)