他人から言われて、最も腹が立つ言葉の一つが・・・
「羨ましい」
どうやら、フリーランスの翻訳者というのは
「自分の好きな時間に起きて、都合のいい時に仕事をして、時間も自由になるし、そこそこの報酬ももらっている」、と自堕落かつ優雅な生活を送っていると思い込んでいるらしい。
要するに、「羨ましい」という言葉の裏には
「気楽に過ごせて、いいね」、という嫌味が含まれている。
お前ら、俺が毎日どんだけのプレッシャーに耐えてるか、分かってんのか?
「毎日、適当な時間に起きて、好きな時間に仕事をする」
なんてこと、できるわけね~だろ~が!!!
自分が選んだ道だから、あまり文句は言いたくないが
「羨ましい」と言われてしまうと、実情をぶちまけたくなる。
俺はフリーランスだが、俺に仕事を発注してくれる取引先は企業の従業員だ。
だから、彼らと連絡を取り合いながら作業を進めるため、彼らが営業している時間帯に、俺も仕事をする必要がある。
それに、納期も厳格に設定されている。
「俺の都合のいい時に仕事をする」
などということは許されない。
誰からも監視されていないが、規則正しい生活を送らなければならない。
そんなわけで、プロフィールの座右の銘の欄に
「自律」
って書いてあるんだよ!!!
ただし、俺は元々、規則正しい生活していたから、苦にはならない。
それから、フリーランスというのは、意外と時間が自由にならない。
いつ仕事が発注されて、その仕事の納期がいつなのかは、連絡が来るまで分からない。
一日中、自宅で待機することも、仕事の一つなのだ。
「携帯電話があるから、外出しても大丈夫だろ?」、と思われるかもしれないが、そうはいかない。
理由は、以下の通り。
・ 外出中に携帯電話に連絡をもらっても、翻訳という仕事の性質上、自宅のPCが無いと対応できない
・ 「ノートPCを持ち歩けよ」、と思われるだろうが、身体的な事情があるため、外出先でPCを扱うことはできない
・ 子供の頃から極度の電話嫌いのため、携帯電話を常に携帯しているわけではない。また、電話会社、特に携帯電話会社に余計な金を払うのはムカつくから、できるだけ携帯電話は使いたくない
・ そもそも、仕事の関係者には、携帯番号を教えていない
(この理由は、『繋がっていることの苦痛』という記事を参照して欲しい)
まぁ、「時間が自由にならない」といっても、休暇は必要である。
休みを取るには、1ヶ月くらい前から全クライアントに、その旨を連絡して、了承を取り付ける必要がある。
ただし、「あまり休みを取り過ぎると、他の奴に仕事を取られてしまう」
という「恐怖心」があるため、長期休暇は取れない。
また、いつ忙しくなるのか、いつ暇になるのか、まったく予測ができない。
「報酬」に関しては、結構もらえる。
フリーランスで何の保障もないんだから、それなりに高い報酬をもらうことくらい許してくれよ。
俺は元々、会社に勤めていたが、「満員電車に乗りたくない」
という情けない理由でフリーランスの道を選んだダメ人間だ。
だから、会社員には敬意を持っている。
というよりも、「仕事なんてものは、職種に関係なく楽なものなど無い」、と思っているから
全ての社会人に対して敬意を払っている。
でも、俺に対して
簡単に「羨ましい」と言ってしまう奴らに言いたい。
お前ら、自分で全てのリスク背負って
一人きりで勝負してみろよ!!!