アカデミー賞7部門総なめした話題の映画
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
略して
エブエブ
さっそく見に行きました。
日本ではさほど話題になっていないですが、以前からアカデミー賞最有力候補として話題になっていたので見たかったこの映画。
しかし、行ってみてビックリ
映画のポスターがどこにも見当たらない
ホントにやってるのか?といった感じでチケット売り場に行き
恐る恐る
「エブエブ1枚」
というと、売り場の女性がニッコリ
「はい、エブエブ1枚ですね」
あ~良かった。やってました( ̄д ̄;)
てか、店員さんもエブエブって言うんだwww
県内の映画館では
こんな映画ウケない
といった感じで、取り扱ってもいない場所も多く
まったく注目されていない感じ
とはいえ、田舎の映画館の朝一番にしては多い約20名程度の客数。
この人たちは間違いなくアカデミー賞のニュースを見てきた人でしょう
ジュンちゃんもですが多分ここに来た人全員が
日本での話題性が皆無なのに面白いのか?
と思ったことでしょう。
そして、映画が始まりました。
物語はコインランドリーを経営するエブリン(ミッシェル・ヨー)が税務署に呼び出されるところから始まります。
ところが、税務署のエレベーターでいきなりエブリンの旦那(キー・ホイ・クアン)が別の宇宙からの使者だと言い出し
エブリンが救世主だと伝えます。そして、エブリンはマルチバースに飛び込み世界を滅ぼそうとするジョブ・トゥパキと
戦うことになるのですが、その正体は実の娘ジョイだったことを知ります。エブリンは娘を悪の世界から救い出すことが
出来るのか?運命やいかに!
というお話です。
んで、感想ですが
設定の難解さ
激しく移り変わる展開
意味不明のギャグ
まさに
カオス
ジュンちゃんはものの5分で取り残された気分になりましたwww
指を紙で切ったり、ア●ルに何かを入れようと争ったりと、もーーワケわからんwww
娘がチン●のディルドを振り回したり、色々な映画のパロディーや下品な描写で観客を混乱させ
見てる人の事など考えず、作り手がやりたい放題楽しんでいる感じ
ずーーっとポカーンとしている客も多かったと思います。
まず、この映画を観る前に理解しておかないと楽しめない概念「マルチバース」
それは、「自分のいる世界とは別に他の世界が複数存在する」というもの
この映画は主人公はこのマルチバースにおける他の自分からスキルをダウンロードできるという設定で
「マトリックス」でネオが一瞬のうちにカンフーの能力を習得したりするアレです。
ところが、この映画ではその能力を習得するには「バカげた行動」をしなければならないのです。
バカげた行動をすることでパワーアップする
という設定。
これこそが、この映画の肝であるとジュンちゃんは考えます。
自分の考えの及ばないところにあえて飛び込んでいく勇気
それは自分の理解できない考え方を受け入れることに繋がるのではないでしょうか?
この映画で娘は大学を中退しニートになって、おまけにレズビアンで彼女を連れてきます。
親としては受け入れがたい現実
しかし、突き詰めて突き詰めて行くと結局
子供への愛に勝るものはない
ワケの分らん展開のなかにあっても、なんとなくそんなテーマが見えてきます。
そして終盤では何故か涙がこみ上げてきます。
複雑怪奇な映画で、見終わった後
なぜこれがアカデミー賞?
と思う人も多いと思いますが
LGBTや人種差別など様々な社会問題の要素を盛り込みながらも、堅苦しくなく、SFコメディタッチでキャッチ―に仕上げたこの映画。最近アジア系のアカデミー賞受賞が多いのは、経済的に勢いのあるアジア諸国や中国に媚び売ってるのかな?とおもうきらいがありましたが、ジュンちゃん的にはアカデミー賞は納得しました。
ところで、この映画の主演女優、助演男優に「懐かし~~~~」と思った同世代の人も多いかと思います。
まずは主演の
ミシェル・ヨーさん
劇中はくたびれたおばさんを演じていますが、還暦とは思えない美しさ
80年代にはポリスストーリー3やグリーンディスティニーで注目されていましたね
んで、ジュンちゃんが一番嬉しかったのは
キー・ホイ・クアンさん
そう!
ジュンちゃんが一番好きな映画
インディージョーンズ/魔宮の伝説
でインディの助手をやってた子供
ショート・ラウンドの少年
当時は大人気でグーニーズにも出てましたね
その後はジョナサンとか名前を変えて映画に出てましたが、子役の印象が強く大人になった彼はなかなか受け入れられなくて表舞台からは姿を消していましたが、裏方として頑張っておられました。
ジュンちゃんは昔、キー・ホイ・クアンに似ていると言われた時期もありw今回のアカデミー賞は自分の事のように喜びました。
今後の活躍を期待してます!
そして、もうひとり
ジェミー・リー・カーチスさん
この映画では税務署の監査員役ですが、あまりの変わりように言われても気付きませんでした。
ジュンちゃんの好きな映画「ワンダとダイヤと優しい奴ら」
では魅力的な女性ワンダ役を演じ、80年代の映画では良く見ていました。
シュワちゃん主演の「トゥルーライズ」以降はあまり見かけなくなった彼女ですが、見事な演技でアカデミー助演女優賞を獲得されました。
ジュンちゃんたちが思春期だった80年代に活躍していた俳優さんたち。
またこうやって楽しませてくれるのはとても励みになりますね。
久々の映画館、やっぱり映画は映画館で観なくちゃねって思いました。
今日はこの辺で
おっと、姫子の最新作もよろしくね
相変わらずグズグズですwww