エキストラの思い出 | ジュンちゃんのひとりごと

ジュンちゃんのひとりごと

その日の気になったもの・出来事なんかを書いていきます

友達と話していて思い出したんですが・・・
2001年のちょうどこの頃でした
当時山口県で「きらら博」という博覧会が開催されるという事で
山口県が映画会社に売り込んだのでしょう
「釣りバカ日誌12」のロケ地が山口県に決まりました。
エキストラ募集のお知らせが職場に入り、映画好きなジュンちゃんは
すぐに手を挙げて出ることにしました。

それからすぐ、出演OKの知らせが来て、2ケ月くらい待って

平日に仕事を休み撮影現場に行きました。

同じ職場から4名が出席し、何をするかは聞かされていませんでしたが

「喪服を着てきてください。」

とだけ通知があったので、父の喪服を着て出番を待ちました。

余談ですが・・・

撮影前に現場に作業着のお爺さんが軽トラに掃除用具を積んで来て、何やらスタッフと揉めていました。

散々口論になった後、ドッと笑い声が起こったので、何があったのかを近くのおばちゃんに聞くと

「あのお爺ちゃん、『喪服着て来い』を、『モップ持って来い』と聞き間違えたみたいwwww」

緊張感のあった現場がお花畑になりました。

 

朝早い時間から、まだ寒い季節に外で待つのは結構きつかったのですが

出演される俳優さんなどがエキストラが退屈しないよう話しかけていました。

今考えると、この時にサイン貰えば良かったのですが、俳優さんは独特のオーラを発さられていて、近づくのも恐れ多いといった感じでした。

待ち時間が長く、体も冷えたのでトイレに行きたくなったジュンちゃんは、近くの公衆トイレで小便をしました。

すると、背後から大きな人影が・・・

その方は僕の隣で用を足しだしました。

ふと、何気なく横を見ると

 

三國廉太郎さんでした。

 

(*‘∀‘)おおおおおおおおお スーさん!!!

 

おもわず声が出たのを見て三國さんはふっと笑われました。

 

( ゚Д゚)あ、ああ、あ・・・ども(どうもってwww)

 

三國さんは、優しく微笑みながら小さく頭を下げ

 

・・・どうも

 

と言って去って行きました。

 

ビックリした~~(@_@)

おしっこ止まっちゃったよ(;^ω^)

握手しとけば良かったかな?

でも、ちんちん握った手で握手ってのも変だし

あ~~~どうすれば良かったのかな~~

 

などと考えていると、三國さんが山の方へ散策に行かるのが見えました。

 

追って行こうかとも思いましたが、トイレ出た後に握手も変だし

当時はスマホなんて無かったので写メを撮る事も出来ず、じっとその姿を見ていました。

なんとも紳士的で品のある佇まいで、山を眺める姿が映画のワンシーンの様で

みんなうっとりしてその姿を見ていました。

 

現場には宮沢りえさんの姿もあり、専用の優雅な椅子に座り、小説を読んでいました。

これもまた映画のワンシーンの様で、サインを求めるなどとても出来ないオーラを放っていました。

 

そうこうしているうちに、最初の撮影が始まりました。

 

場面は葬式のシーン。

その日のエキストラたちは、それなりに自己主張が強い方が多かったのか?

自分が映るかどうか必死で、カメラが見える場所に微妙にズレて行ったり、言われもしないのに泣く演技をしたりと、その光景が可笑しく、笑いを堪えるので必死でした。

 

三國廉太郎演じるスーさん

自分の演技に納得がいかずNGが3回

驚いたのは、セリフは同じでも、それぞれ全く違う演技だったこと。

ニヤけていた顔が、思わず驚きの顔になりました。

残念ながら、このシーンではジュンちゃんは見切れていて

映画では確認できませんでしたが・・・

 

しかし、そこはジュンちゃん

最初のシーンで「これ見切れているかも・・・」と思ったので

最初のシーンの終了後にスタッフが

「夜のシーンもあるので、参加できる方はお願いしまーす」

という声を聞き逃さず、一緒に行っていた職場の人が帰る中

ひとり残って、夜の撮影に参加しました。

 

映画撮影の準備ってこんなに時間がかかるものなのか?

と、ここでもとても長い時間待ちましたが、苦にはなりませんでした。

 

だって、大好きな映画に出られるんだもん!(^^)!

 

待つこと数時間、やっと現場が慌ただしくなり、スタッフが

「エキストラの方は準備お願いしまーす」と声をあげました。

準備と言っても何をすればいいか、誰も何も教えてくれません。

フラフラと歩いていると、この映画の監督さん(本木克英氏)がツカツカと寄ってきて

「ここに車が来るから、まだかな~って感じで立ってて」

と、極めてファジーな演技指導をして去って行きました。

 

え?これだけ?何があるの?え?え?('Д':)

 

聞き直したいが、こんなことで時間をとらせるのも悪いしなぁ・・・

 

とりあえずリハーサルがあったので、どういうシーンかは分かったのですが

すぐに本番になりました。

 

よし、今回は、ほぼセンターだ!

間違いなく映る!

ちょっとカメラが遠い気がするが・・・

きっと望遠でアップになっているに違いない!

 

そして、あっという間に撮影は終わりました。

 

ジュンちゃんの銀幕デビュー!

 

僕は家族に、西田敏行と共演しただの

宮沢りえは僕に気が合っあったんじゃないかだの

さんざん豪語し

映画が封切られるやいなや、皆を映画館に連れて行きました。

 

そして

 

映画の後半

ついに、そのシーンが訪れ

僕は叫びました

 

 

きたっ!

僕が映ってるシーンだ!!!

 

 

 

 

 

 

 
 
・・・・・・・
 
 
wwwwwwww
 
 
 

ちっさwww

 

 

 

あんなに豪語してたのに

こんなちっちゃいなんて・・・

しかも、5秒www

と、家族は大爆笑でした。

 

散々馬鹿にされたけど、僕の顔は晴れやかでした。

 

僕にとってこの映画は宝物です。

 

誰が何と言おうと

 

ジュンちゃんの銀幕デビュー

 

です!

 

え?

 

そんなん、銀幕デビューとかのレベルじゃない?

 

 

あっそ

 

分かったよ(-_-)

 

 

じゃ、寝る