唐突ですが、ある方のブログを見て思いだした体験談をひとつ
10年以上前に、よく借りていたレンタルビデオ店と僕の闘いの話
当時は店も少なく1本350円~500円くらいのレンタル料だったその店だったが、競合店が現れ、今までの料金では客が利用しなくなり、思い切って値段を下げた。
「旧作はオール100円、更に月曜日は50円」
今でこそ珍しくないが、当時としては破格の値段設定だった。
店も時代の流れについていこうと必死だったのだ
しかし、これは店員の設定ミスだと思うが・・・僕はあるスゴい事を発見してしまった
その発見とは・・・
旧作でも300円していたアダルトDVDが、旧作なら映画のDVDと同じように月曜は50円になる事だった
この発見をした時、僕はキリスト教徒でもないのに天を仰ぎ神に感謝した
僕は、日頃は借りた事はなかったが、50円ならと、月曜日にその店に行き、本数制限MAXの10本のDVDを借りては、ダ○ングして返していた。
それを何回か続けていたが、他の男性客もその事に気付いてきだし、次第に人が増えてきた。
昼間は女性店員もいて恥ずかしいので、決まって深夜に客が集中した。
店側もその値段設定のミスに気付いていたものの、今更高くする事も出来ずにいたようだった。
そして、月曜日に客が集中するのを快く思ってないのか、店員が露骨に嫌な顔をして対応しだした。
僕は、【まあいい、店員に嫌な顔されようが、ブツは手に入った。】と満足していた。
しかし、次の週に店は思わぬ刺客を送り込んできた。
それは・・・
女性店員 だった
今まで深夜はいなかったのに・・・
これはマズイ事になった。
恥ずかしくて借りれない。
僕と同じ目的の男性客もレジの前を行ったり来たり
女性店員が別の客の対応しているスキを見計らって素早く借りる
僕も、その手法に習って素早く動き、なんとか借りる事が出来た。
すると次の週、なんと店は女性店員を増やしてきた
【やるなっ! これでは 前回の手が使えない ちきしょう 考えたな】
ここまでされると、気の弱い客は借りることが出来ず、女性店員を見るなり引き返す奴も出てきた。
【逃げちゃダメだ・・・逃げちゃダメだ・・・・・・】
僕は、自分の弱さと戦った。
【ここで、しっぽを巻いて店を出て行ったら、店の思う壺だ。僕は絶対逃げないぞ】
僕は勇気を振り絞り、可愛い女性店員にDVDを差し出した
一瞬、他の店員が「やるな!」というようにハッとした表情になった
【この子とは知り合いでも無いし、これは仕事なんだから、僕を侮蔑することなど無い】
そう自分に言い聞かせ、彼女にお金を払った。
「勝った!勝ったぞ!店の嫌がらせに勝ったぞ」
僕は、自分が何かひと周り人間が大きくなった気がし、胸を張って店を出た。
しかし、次の週にあっけなく、この闘いは終わった・・・
今まで無かったが、レジ前に設置された電光掲示板。
利用料金や借りたものが表示されるもので、何故かお客に向けてあった。
「旧作 DVD・・・ エイガ・・・ SF・・・ET・・・」
のように、借りたもののタイトルが後ろに並んでいる客に丸見えだった
これには僕もお手上げだった
「旧作 DVD・・・ AV・・・・ジョシコウセイ ○○××イタズラ○○」
並んでいたオジさんの借りていたAVのタイトルが、全て晒されている
【ふ~ん 真面目そうに見えてロリコンなんだね、あの人・・・】
並んでいる客の心の声が聞こえてくる
【ガッデム!完敗だ、僕の負けだ・・・】
僕はうなだれて店を出て行き、2度とその店を訪れる事はなかった
しかし・・・
程なくして、その店は閉店となった。
僕はドラッグストアになったその店を見て思った
【今となっては、どちらが本当の勝者だったのか?】
僕にはその店が「力石徹」に見えて仕方なかった。