若葉の頃、入学した学校近くに住み始めた。



学校まで徒歩三分のマンションだった。



初めてのひとり暮らしで、生活に慣れるまで

毎晩のように友達や実家に電話をかけた。





・・・寂しさの代償は通話料の「0」の数・・・





その「0」の数は

ある人のおかげで徐々に消えていった。





バイト先で知り合ったあの人





当時ひとまわりは違うのに仲良くなって

どこに行くにも、連れて行ってくれた。




ひとりきりのご飯は寂しいからと

黙って毎晩のように夕飯に誘ってくれた。




メジャーじゃなくてマイナーなバンドが大好きで

川崎のクラブまで連れて行ってくれた。




年上なのに話が合って、

明け方までファミレスで話し続けたね。





あなたは今どこにいますか?






私が地元に戻ってからも

しばらく手紙の往復はしましたね。




「車の免許をとったら、私を乗せてね」

て言ってたよね。



私、あの後すぐに免許取れたよ。

手紙も書いたけど、

宛先不明で戻ってきちゃったよ。




あれからいくつもの年月は過ぎたけど

この季節になると懐かしく思い出すよ。




変な咳をしてた○○さん。



小さい頃ハスキー犬にやられたんだよと

鼻の頭に傷のある○○さん。



女性なのにハスキー声で、

カラオケに行くと「ニシンはどこにいった」

と渋い曲を歌ってた○○さん。



ブランキー・ジェット・シティが好きで

バイト先の天井にポスター貼ってたよね。

・・・上から睨まれてるみたいで、

あの頃、私こわい夢をたくさん見たよ。






いつかまた会えるのかな?






・・・遠い空の下



世界中には何億万人の人・人・人・・・





この世界で気の合う人とは

あと、何回出逢えるのかな?





私は今、たくさんの温かい人の手に

支えられて生きてます。






・・・何でも話せる友達・・・



あなたは何人、いますか?




       なんとなく、センチになった夜に



璃青 ~りお~