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  リーシャの心の呟き?叫び?が鬱陶しいのでご注意ください。
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  ヒロインの名前は、直美、設定です。



















1、海風に吹かれて

バタン。
時雨が運転席から降りてきて、私たちは一列に並んだ。
私、時雨、桜、ももちん。さっちゃん、江口くん、ぶーや。
私たちの目の前には、白い砂浜が広がり、その向こうにはーー。

桜「海だー!」

桜がそう叫んで走り出した。

沙智「あっ。走ったら危ないよ」

百夏「ちょっと荷物持ちなさいよ、桜!」

桜の後をさっちゃんとももちんが追う。

江口「子供みてーな人たちだな」

三井「そんなこと言って、本当は江口くんも海に飛び込みたかったりして」

江口「そりゃ……まあ」

江口くんとぶーやが顔を見合わせて笑うと、海へと歩き出した。

(気持ちいいなぁ!)

私は潮風を胸いっぱいに吸い込んだ。
空には雲ひとつなく、青い空の下に青い海が広がっている。

「いい天気になってよかったね、時雨!」

時雨「ん?ああ、そうだな」

「私たちも行く?」

私も海に飛び込みたくて、うずうずしていた。
潮風に飛ばされそうになる麦わら帽子を押さえ、時雨に振り返った。

時雨「その前に、荷物運ばねーと」

「ああ、そうだね……」

時雨が車から荷物を取り出すのを、私も手伝う。

(時雨、どうしたのかな?ちょっとだけ元気ないみたいだけど……)

BBQの大きな荷物は時雨が持ち、残った軽い荷物を両手にさげて、私たちもビーチへと向かった。











2、真夏の太陽 

「あ。みんなもう海に入ってる」

見ると穏やかな海に、5人の姿が浮かんでいるのが見えた。
さっちゃんも珍しく海に入ってはしゃいでいる。

(気持ち良さそうだな)

私は空を見上げる。
真夏の太陽が、ジリジリと肌を照らし、じっとしていても汗ばむほどの天気だ。

時雨「ったく。荷物放り投げたままじゃねーか」

時雨がみんなの荷物をまとめる。

「時雨も水着着てきたんでしょ?」

時雨「ああ、一応な」

時雨がちらりと私を見つめる。

時雨「直美もそのTシャツの下、水着か?」

「うん」

時雨「ふうん……」

時雨はそれだけ言うと、ポケットに手を入れたまま、海を眺めている。

(時雨は海に入らないつもりなのかな?)

私はちょこんと時雨の隣に立つ。
私たちの他には誰もいないので、まるでプライベートビーチのようだ。

「暑いね」

時雨「そりゃ夏だからな」

「何か飲む?時雨、ずっと運転してたから疲れたでしょ」

時雨「いや。大丈夫だ」

「そう……」

(どうしたんだろう、時雨)

桜「おーい!直美~!」

海から桜が手を振っている。

桜「直美もおいでよ!気持ちいいよ~!」

「あ、うん」

私はそう返事をして、チラリと時雨の横顔を見つめる。

(時雨1人ここに残していくのは、ちょっとね……)











3、麦わら帽子 

時雨が私の視線に気づいて、小さく肩をすくめた。

時雨「しょうがねーなぁ。俺たちも行くか」

「え?いいの?」


時雨「ずっとここにいるわけにはいかねーだろ?」

時雨が渋々という感じで、海に向かって歩き出した。
私も時雨と一緒に海に向かう。

「きゃ」

波打ち際に立つと、サンダルを履いた私の足元を波が通り過ぎて行った。

時雨「気をつけろよ。ほら」

時雨が私に手を差し出してくれた。
私がその手をつかもうとした時、潮風に麦わら帽子が飛ばされてしまった。

「あっ!」

時雨「おい、ちょ……」

麦わら帽子に慌てて手を伸ばした私は、砂に足を取られて転びそうになる。
咄嗟に私を抱きとめた時雨を巻き込んで、私たちは海へ倒れてしまった。

「わあっ!」

バシャーン!
大きなしぶきがあがった。
私は時雨に支えられて慌てて立ち上がる。

時雨「……大丈夫か?」

「ご、ごめん」

私が顔の水を拭きとると、時雨は私をじっと見つめていた。

「……なに?」

時雨「なんか濡れた直美って、エロいな」

「え?」

私は自分の格好を見る。
海で濡れたTシャツがぴったりと体に張り付いている。












4、バナナボート 

「……そ、そんなに見ないでよ」

時雨「ああ……」

少し照れたような表情になった時雨の顔に、バシャッと水がかけられた。
いつの間にか、江口くんがそばに立っていた。

江口「いつまでそこに立ってんの?」

どうやら江口くんが水をかけたらしい。

時雨「こいつ……」

時雨が無言で顔を拭う。
寛太の後ろには、ぶーやと桜、ももちん、さっちゃんがバナナボートを持って立っていた。

百夏「直美も一緒に乗ろうよ。はい、江口くん」

江口「え?俺?」

百夏「女の子に持たせるもんじゃないわよ」

江口「どう見ても俺より強そうな感じが……」

百夏「何か言った?」

江口「いえ」

江口くんが素直にバナナボートを持つ。

時雨「ほら。貸してみろ」

時雨もバナナボートを持つのを手伝う。
男性陣がバナナボートを運んで行った後、私たち女性陣が残された。

桜「ちょっと直美」

「うん?」

桜が私の全身を眺める。

桜「すごい似合ってるじゃない!やっぱりこの水着にしてよかったね!」

「そ、そうかな?」

私は少し勇気を出して、いつもよりは露出の多い水着を選んだのだ。

桜「直美は絶対これくらいの方がいいよね」

沙智「私もそう思う。すごく可愛い」

「ほんとに?ありがとう!」

私は素直に喜ぶ。

百夏「これは他の男も黙ってないわね」

「そんなことないよ、時雨だって何も言ってくれなかったんだから」

桜「そうなの?」

「うん……」

(何か言う前に、江口くんが水かけちゃったからかも知れないけど……)












5、海鳥 

桜「それにしても、みんなイケメンだよね~」

桜が男性陣の後ろ姿を見送りながらため息をつく。

桜「ま、今日は出会い云々より思いっきり楽しもう!」

3人「おー!」

私たちは拳を突き上げる。

三井「おーい。準備できたよ~」

ぶーやが私たちに手を振る。

桜「早い者勝ちっ」

桜がバナナボートへと走り出した。

百夏「あっ、ずるい」

沙智「ちょっと待ってよ~」

「私も」

(なんかすごく楽しいな!)

桜たちに遅れを取るまいと、私もみんなと一緒に砂浜を走り出した。
バナナボートでひとしきり遊んだ後、私は大きな浮き輪にお尻を入れて、海の上をぷかぷかと漂っていた。
真夏の太陽を受けながら、目を閉じて潮風を感じる。

「ああ~気持ちいいなぁ……」

空では海鳥が大きな輪を描くように、ゆっくりと飛んでいる。
こうして海に浮かんでいると、日頃の悩みなどすっかり忘れてしまいそうだ。













6、海坊主!?

(……ん?)

私は体を起こした。
何かが足を触ったような気がしたのだ。

「何だろう?魚かな?」

私は浮き輪の上から海の中を覗き込む。
その時、海の中から何かが飛び出してきた。

「わ、わあっ!」

何が起こったのか分からない私は、体を硬直させる。

??「なんつー顔してんだよ」

「し、時雨……!」

時雨が浮き輪に腕を乗せて私を見つめた。

「もう、びっくりさせないでよ」

時雨「何だと思ったんだ?」

「サメとか、海坊主とか……」

時雨「お前、海坊主見たことあんのかよ」

時雨が可笑しそうに笑う。

「ないけど、驚いて……イタッ」

私は顔をしかめる。

時雨「どうした?」

「あ、足つっちゃった……」

時雨「大丈夫か?どっちの足だ?」

「ひ、左足……」

私は浮き輪にお尻を沈めているので、うまく手が届かない。
時雨が私の足元に回り込み、足の裏を押してくれた。

「イタタ」

時雨「ちょっと我慢しろ」

「うん」

時雨が押してくれたおかげで痛みはすぐになくなったが、またつりそうな感じがする。

「ありがとう。もう大丈夫みたい」

時雨「一旦ビーチに戻るか。万が一、海に落ちたら大変だからな」

「そうだね」

時雨が私の乗った浮き輪を押しながら、ビーチに向かって泳ぎ始めた。













7、ヤキモチ?

浮き輪を波打ち際まで引っ張ると、時雨の肩を借りながら、私は砂浜の上に腰を下ろした。

時雨「……大丈夫か?まだ痛むか?」

「ううん。もう大丈夫」

(こういう時、時雨って優しいよね)

私は時雨を見つめる。
その時、向こうの方から桜、ももちん、江口くんたちの声が聞こえた。
どうやらカニを見つけて騒いでいるらしい。

「みんな、楽しそうだね」

時雨「そうだな」

時雨も私に微笑んでくれる。

「時雨も楽しい?」

時雨「ああ。何で?」

「だって……」

私はちょっと迷ったが、素直に聞いてみることにした。

「着いた時、ちょっと不機嫌そうだったから」

時雨「ああ……別に何でもねーよ」

「私には教えてくれないの?」

私が見つめると、時雨は小さくため息をついて言った。

時雨「まぁ足つらせたのも俺だし、正直に言うけど」

「なに?」

時雨「……直美の水着姿、他の奴らに見られるのが嫌だったんだよ」

「え?」

時雨が照れたような顔をする。

時雨「Tシャツ脱いだら、すゲー可愛いし」

「ほんと?」

時雨が何も言ってくれなかったので、少し不安だった私は、時雨の言葉がとても嬉しかった。












8、、必須事項 

「ありがとう時雨。すごく嬉しい」


私がにっこりと微笑むと、時雨はじっと私を見つめた。

時雨「そういう顔されると、今すぐ押し倒したくなるだろ」

「な、何言ってるの、もう……」

今度は私が照れて顔を赤くしてしまう。

「でもそんなこと思ってくれてたなんて……じゃあ、Tシャツ着るね」

私が立ち上がろうとすると、時雨が私の肩を押さえた。

時雨「それはダメ」

「え、でも……」

時雨「俺の前では水着はマストだから」

「どうすればいいの?」

私たちは顔を見合わせて笑った。
時雨が私の後ろに回り込み、両腕で抱きしめた。

時雨「こうして隠す」

「時雨……」

時雨と肌が触れ合い、私はドキッとする。

「みんなに見られちゃうよ」

時雨「誰も見てねーって」

時雨が抱きしめる腕に力を入れる。

(なんか幸せ……)

私も時雨の腕を抱きながら、2人でしばらく海を眺めていた。













9、手当て 

夕方になって、私たちはBBQを始めた。

桜「さすがプロのシェフ……焼き加減が最高!」

沙智「ほんとおいしいね!」

時雨が焼いたお肉や野菜を、みんな満足そうに食べている。

百夏「あれは?」

ももちんが砂浜に置かれている銀色の箱を指さした。

時雨「燻製器だよ。スモークチーズを作ってる」

百夏「へえ、すごいですね」

時雨「おい、直美も食べるか?」


「うん。ありがと!」

私もBBQを満喫した。
少しずつ暗くなってきたビーチで、みんな思い思いに楽しんでいる。

(今日は本当に楽しかったなぁ!)

時雨「チーズもいるか?」

「うん。あ、自分で取ってくるから」

私は立ち上がろうとして、顔をしかめる。
昼につった足がまた少し痛み始めていた。

時雨「手当てした方がよさそうだな」

「大丈夫だよ。ちょっと痛むだけだから……きゃ!」

時雨が私をお姫様だっこしていた。

「ちょ……時雨」

私は照れて手足をばたばたさせる。

時雨「暴れるなって」

「だって恥ずかしいよ……」

(みんなに見つかったら……)

私の心配をよそに、時雨が堂々とみんなの前を通っていく。

桜「きゃー!ちょっと直美!羨ましいぞっ」

百夏「なんか様になってるわね」

沙智「いつもやってもらってるのかな?」

「や、やってもらってないから!」

みんなに冷やかされ、私は顔を真っ赤にして照れる。

江口「どこ行くんですか?」

時雨「コイツ、手当してくる。ちょっと車使うわ」

江口くんが、こくりとうなずく。

桜「どこ手当てするのかしら?」

百夏「……桜が言うといやらしく聞こえるね」

三井「気をつけてね」

みんなに冷やかされながら、私たちは車へと向かって行った。













10、場所 

私は車の中に下ろされた。

(ああ、恥ずかしかった……)

時雨「どこが痛む?」

「ふくらはぎ辺りがちょっと」

時雨が私の足を優しく揉みほぐしてくれる。

「ふふ」

時雨「何笑ってんだ?」

「ちょ……くすぐったい……」

時雨「しょうがねーだろ」

時雨はそう言いながら、私の太ももまで手を伸ばす。

「そ、そこは痛くないから!」

時雨「筋肉ってつながってるからな。元からほぐしていかないと」

「ほんと?」

時雨「いや。詳しくは知らない」

時雨がいたずらっぽく笑って言う。

「もう……」


車のガラス越しにビーチにいるみんなの姿が小さく見える。

(こんなところ見られたら……)

時雨「ちょっと水着邪魔だな」

時雨が私の肩ひもに手をかける。

「ちょ、ちょっと時雨!」

時雨「ん?どうした?」

「こんなところでそんな……」

すぐそばで私を見つめる時雨の目に、私はドキっとする。

時雨「ここじゃダメか?」

私は顔を赤くして、無言でうなずく。

時雨「じゃあもっといい所に連れてってやる」

時雨がそう言って微笑むと、エンジンをかけた。

(どこ行くんだろう?)

私は時雨を見つめる。
夏の思い出が、また1つ増えそうな予感がした。





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リーシャのブログ
お金持ちで、シェフで、サプライズ好き(
ラブジョブでは、一番好きなキャラです。
強引なところとか、ヒロインのためなら何でもくれるところとか…好きなとこあげたら寛太同様にキリがない。

ここで書くのもどうかと思いますが。
女子ゲーでも、バレンタインにキャラ投票がありまして。
時雨はそれで、見事1位になったんですよ♪
しかも、ウィルを抑えて。
モバゲーでもやったら、また違う順位結果だったかもしれませんね。

と、話を戻して。
大介と朔、越野さんは後日UPします。